小さな子が憧れる職業の一つに、幼稚園の先生があります。

私の生徒さんで、幼稚園の先生がお一人いらっしゃますが、

忙しい中でも一生懸命にピアノの練習をしています。

レッスンもめったに休みません。

音楽講師も幼稚園の先生も、「先生」と呼ばれる立場は同じ。

幼稚園の先生になって2年目のMさん。

ピアノが苦手だとおっしゃって、2年前の12月からレッスンに

通い始めました。


秋から冬は行事がいっぱいで、幼稚園の先生方は

運動会にお遊戯会、クリスマス会、プラス毎月のお誕生日会…

特に在園児が多い園の先生方は本当に忙しい!

こちらのMさん、もうすぐお遊戯会なのでただいま衣装作りで

毎日残業、残業。

担任の先生はクラス全員分の衣装を作らねばならないそうで、

役に合った衣装のデザインを考え、一人一人のサイズに合わせて

時間をかけて細かな作業をしていると。

レッスンに来た時はとにかく実践で使える伴奏付けや、

どうしたら弾き歌いしやすくなるか私がアレンジしながら

時間内で練習します。

普段は仕事をしながらなので、そうそう長い時間自宅では

練習できないそうです。

それはそうですよね。

毎日早くに起きて出かけ、忙しい時期は残業してから帰宅。

その後も夜なべ作業をしないと終わらないこともあるようで。

先生という職業に就いている人だけでなく、働きながらレッスンに

通われている生徒さんはみんなそうですね。

ピアノの練習は短い時間しかできないのも、うなずけます。


でもやはり先生は…、そう先生は、実際に子供たちと触れ合う

時間よりも下準備する時間のほうが長いのです。

それは私も同じだなぁ~と感じました。

レッスン前の準備、レッスン後もその子の反応を思い出しながら

次のレッスンをどうするかを考えます。


下準備だけしっかりしてもダメ、でも下準備に手を抜いたら

もっとダメ。


先生ってその作業を厭わない人がなるものではないかな~?

などと思いました。

そしてその根底には、子供の可能性を信ずる気持ちがあります。

どこをどうしたら伸びるのか、それはやってみないとわからない。

予想外なことも多いけれど、その反応を受けてまた工夫をする。

工夫をして指導していくと、じわじわと子供たちの成長を感じられる

時が必ず来ます。


Mさんと私は、育った年代も環境もオトシも違うけれど、

「子供が育つお手伝いをする」役割を持つ立場は同じ。

私はMさんにこれからもできる限りのサポートをして

行きます。Mさんはこの2年で随分伴奏付けや弾き歌いが

上手になられました。

私のレッスンで得るものを感じ、通い続けてくださることに

感謝です。


また逆に、私もMさんから新鮮な学びをいただいています。

若いけれどしっかり者のMさんの、子供たちへの接し方。

私とはタイプが全く違っていて、会話もサバサバしています。

結構サクッと言い切ってしまうところが面白いです。

しゃべるトーンもしゃべり方もこれまた違うけれど、

その心の底には子供への深い愛情があるから、何の問題も

ないんですね。そこが彼女の魅力。

内気で口下手な(←?!)私から見たら、目からうろこという

エピソードもいっぱいあります。

だからレッスンしていて余計に楽しいです。学び合う場です。

そう…!学び続けることも好きじゃないと♪

学びにはたくさんの形があるけれど、学びを得て即仕事に

活かす。活かせる学びを得続けること、それも大事ですね。






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