昨日友人から教えてもらい、早速買ってきて試してみました。

タッチポイントを自発的に学べるようにするための、

そして指の第一関節がつぶれないようにするための、

テーピングテープを使用したアプローチ。

指の腹で演奏する…前に、まずは指先でタッチコントロール

できるように支えを作ります。

第一関節、第二関節。

そしてこれはテーピングで直すのは難しいですが、

第三関節(=指の付け根)…。

それぞれがピアノの鍵盤を弾くためのふさわしい形に

なるように、昨日はある生徒さんに両手の4、5指にテーピング

してもらって準備運動をしてもらいました。



本当はまだまだ突っ込みどころがあるのですが、

まずは少し意識できれば丸くなるであろう4、5指から。

支えを作ること、支えがないと強弱つまりは表情豊かに演奏した

り、思い通りに音を出せないですからとても大事なことです。

小さなころから適度に意識し、適度に指を良い形になるよう

訓練できれば、だんだん良いフォームになってきます。

漠然と、

「4、5の指は弱いから、指の先で鍵盤に触れるようにね。」

とか、

「指の付け根、ホラ、特に5の指の付け根が寝てしまうと、

 ふにゃんとして芯のある音が出せないでしょう?」

と伝えられたとしても、いざそれを家で直そう実行しようと

思った時、なかなかできないものです。


私もそうでした。昔、親指の付け根がマムシだったんです。

いわゆる、マムシちゃん(笑)。へっこんでいて、すぐに疲れてしまう

くせを持っていました。

オクターブなど弾いたら最後、しばらく弾けない状態でした。

これを直すのは…相当な時間がかかりました。

テーピングなんて言葉もなかった時代ですので、セロテープで

右も左も親指の付け根をガッチガチに固めて練習したものです。

今思えばかな~り無謀な強行策でした。

最初に師事した先生からは、マムシ指を指摘されなかったので、

私は”マムシ指”という言葉さえ知りませんでした。

だから、2番目師事した先生からそのご指摘を受けたとき、

ショックだったのですが、一方で、疲れすぎてしまう原因がわかり

安心致しました。


そうして半年経った頃、やっと私の親指の付け根はがっちりと

出てきたのです。でも支え(セロテープ)がないと時に不安定。

1年くらい経つと、自力で支えができるようになりました。

でもそれから数年は意識し続けないとそのフォームをキープ

できなかった気がします。


そういう昔の苦労を知っているが故に、生徒さんにはその苦労を

なるべくしないで欲しいのです。

ガッチガチに固めなくっても、今はこの医療用の布のテーピング

テープがありますから、これを血流のジャマにならないように

気になるあるいは改善したい関節にくるくると巻きます。

この時、関節は少し曲げた状態で。

そうして弾いてもらうと、生徒さんは自分で意識して良い

タッチポイントを探るわけです。良いフォームとね。

生徒さん曰く、

「先生、コレがあるとラクです~。外したくないです~。」

…だそうで。

「お家に帰って、お母さんにこの説明をしてみてね。」

と伝えました。

巻いたためになにか手指に支障が出たりしては、

元も子もありませんね。

ですから、生徒さん一人一人の性格と進度、状態に合わせて

適切に使いたいと思っています。

タッチポイントを知る、一つの手段として補助的に活用できたら

いいなと…!



ぽちっ! ブログランキングに参加しています♪ 応援してね ニコニコ 

   個性豊かな先生方に出逢えますキラキラ

 にほんブログ村 



 お問い合わせは、HPからどうぞ 

    あらき音楽教室