連休明けのレッスン、個性豊かな生徒さんたちが元気な笑顔を
見せてくれました。
小さな生徒さんには小さな生徒さんなりの一週間のドラマが、
大人の生徒さんには練習奮闘記と成果を出せた喜びが、
そして思春期まっただ中の中学生には進路の悩みを抱えながら
も、懸命に前へ進もうとする日々の頑張りが。
ピアノや歌のレッスンを通じて私がレッスンで伝えられることは、
「音楽は人を裏切らないこと」
「音楽は人の心を豊かにしてくれること」
「心豊かに生きる意味がわかるということ」
「練習は孤独な作業だけれど、励まし合える仲間もいること」
「音楽は、希望と勇気を与えてくれること」
…語りだすととまらないですね。
でも本当にこれらのことをいつも伝えたいと思いながらレッスン
していますし、私に伝えられることだと信じています。
伝わるまでには時間も根気も要りますが、ね。
音は目に見えないし、音楽という分野は学業重視のこの世の中で
それほど重要な科目でもない。
同じく”芸術”と呼ばれる「絵画」「彫刻」「演劇」など、
色も形もそこに存在しても…それは感じるものであって、
感じて心を潤すものであって、食べていくために必要な
職業として選ぶ人は本当に少ないですね。
その芸術性の深さや価値を数値化することは、
本来できないのかも知れません。
価値に値段をつけるというと、何ともビジネスの香りがして
私はあまり好きではないのですが…。
モーツァルトもベートーヴェンも、生きるために自分の尊い芸術を
作品を、売って生きていたわけで…。
何が言いたいのかというと、実は音楽に関係することを仕事
に就きたいと夢見る生徒さんがいらっしゃいまして、
これは過去にもあったことなのですが、どうしてもご家族の方から
の賛成が得られず苦悩しているのです。
それはそうですよね。
やはりこの世知辛い世の中、より安定して稼げる職にと、どの
親御さまも思うのは当然でしょうから。
私は親御さまのお気持ちもわかりますし、でも音楽が大好きで
夢を追いたいという希望にあふれる子の気持ちもわかります。
だから一緒に悩むわけです。
しかし、よそ様のお家事情に口を突っ込むことはできません。
私にできることは、まずはその悩みを受け止めてあげること。
そして本人の気持ちを良く聞いてあげること。
さらに親御さまのお気持ちも踏まえた上で、ご本人に今できる
ことはなにかを一緒に考えること。
決して私の意見を押し付けることはしません。
けれどもご本人の夢も応援したいのが講師の本音。
感情と感情のぶつかり合いにともするとなりがちで、
冷静に話し合うことが親子でも難しい思春期。
子が親から独立しようともがく時期です。
でも親御さまも、きっと先が見えずに心の中で葛藤していらっしゃる
に違いないのです。
後悔する人生を送って欲しくないと願い一方で、
いつか社会に出て働き、世の中を生き抜いていくために、
今は自分を自制しながら学業に専念する必要性もあることも
忘れてはならない。
思春期は難しい。それでも全てを投げ出したりあきらめたりせず
に、何とか前向きに冷静に自分の心と対峙して欲しいです。
心との対話…自分の心と向き合う時間。
それが音楽を媒体にし、ピアノや歌を通じて生徒さんたちが
精神的に自律できるように促す仕事を選んだ、私の使命だと
深く責任を感じています。
年々その思いは深くなって行くのです。
みんなそこには生きるための情熱があるのだから。
人が夢見ることも自然なことで、誰にも止められる感情では
ないのだから…。
自分の進路を選択していくことは難しいけれど、希望を持ち、
現実をしっかりと受け止めながら、自分の人生を生きる道を
切り開いていく第一歩なのでしょうね。
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