新しい課題に取り組むのは、骨の折れる作業の連続です。

知っている曲ならともかく、知らない曲を一から勉強しようというのは、

時間もかかるし根気も要る。集中力も。

そんな当たり前のことを今更何で~?という感じですが、

最近特にそう痛感するのです。

レッスンの合間に自分の練習をするのですが、新曲を前にすると

時間が足りないったらない。やること山積みで次の日へ持ち越し。

練習したいけれど時間が足りない。学生の時はそんな風にジレンマ

を感じることは少なかったのに~。…でも仕方ないですね。

また、昔演奏した曲であっても、時間が経つと忘れている部分も

多いです。既知の曲であっても、何度演奏しても新しい発見が

あり、新たな課題が見えてきます。

習う立場としてだけに集中できた昔が懐かしく思えます。


生徒さんたちはだいたい一週間で、自分にとっては未知の数曲を

仕上げようと精一杯努力してくるわけです。

今更ながら、すごいことだと思います。

知らないことを知る努力をする。少しずつ積み重ねる。

それはもんのすごくパワーが要ること…!


知ろうとしてジタバタジタバタあがいてもがいている時間は、

先が見えなくて不安です。でもその経験が一番貴重なのです。

その時には訳が分からなくっても、時間を置くと少し光が見えてくる。

弾けなかった箇所が、(アレっ?)とスムーズに流れだす。

その小さな瞬間が上達への第一歩。そしてそれは大きな一歩。


最近片手ずつの演奏から両手奏に入った生徒さんがいます。

基礎練習も欠かさずにこなしますが、なんといっても応用の

併用曲が楽しくって練習にも熱が入っています。

知っている曲がたくさん載った楽譜を併用曲集としました。

左手の和音もさまざまな形で出てきます。

今までより格段にレベルアップしたのに、小1のSちゃんのお顔は

いつも晴れやか。とっても嬉しそう♪

両手は難しいけれど、弾けたら楽しい!、と言うSちゃん。

やっぱり楽器を自分で演奏できる醍醐味って、そこなのですよね。

当たり前だけど、当たり前じゃない。

難しさを越えたところに、素敵な世界が待っている。

そう思えば練習はつらくないはずですよね。

(本当はつらい時も多いけれど(^-^;、ね。)

先生もいまだ学びの途中です。

一生かかってもゴールにはたどり着けないほど、音楽の世界は

奥深いから。

ずっとずっと…命を終える瞬間まで学び続けるものなのでしょう。

いえ、学び続けたい。そう思います。

音楽の世界に魅入られたものの宿命とでも申しましょうか。




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