音の階段をレッスンで活用し始めてから、早一年以上経ちました。
私の手作りの階段は、手のひらサイズと特大サイズの2種類
あります。
こちらは特大サイズの方です。左は私が音の階段を作るきっかけに
なった、中嶋恵美子先生の、音に関する教材です。
音の並び&音の並びと高低の一致。
まずは音の並びだけに特化した図とアプローチで指導することには、
とても重要な意味があると思います。
3歳くらいの小さな子でも、一つの言葉(呪文?)のように
「どれみふぁそらしど」
と言えることが多いです。「ドレミの歌」もありますしね。
しかし、そこに音程が加わること、左から右へ向かって音程が
上がることを知らないとピアノを弾く時に大変不便です。
そして下行するときはちょっと音程があやふやになりますね。
上行するために必要なパワーは割と知っているけれど、下行の時
はとたんに音程が不安定になります。
上行と下行、どちらのパワーも知っていて欲しいです。
知っているようで、またはわかっているようでわかっていないのが
この音の並びと高低。
生徒さんの年齢と性質に応じて微妙にアプローチを変えます。
私は中嶋恵美子先生のこの教材を初めての生徒さんに渡します。
階段は…ごめんね、あげられないけれど(^-^;。。
この階段、大きいけれどすごく人気なのです。
というか、大きいから?!
音の上がり下がりが一瞬でわかるようです。
そして本物の階段とリンクするのか、ほとんどの子は指を置きな
がら声も上手にコントロールできます。
横で付き添われている保護者さまが、得心したように頷かれます。
ここで私なりに気を付けているのが、美しい声を聴かせること。
音の上がり下がりで自然なクレッシェンド&ディミヌエンドをつけて
歌うこと。しかもレガートで。
音が上行するとき、気持ちのベクトルも上昇しますよね。
そして下行するとき、自然に気持ちもすっと下がる感じ…。
スラーで美しくかつさりげなく講師が歌うことで、生徒さんも
つられて真似しようとしてくれます。
小さなお子様にはラ以上の音を歌うのはキツイようですが、
それも個人差があります。低音が得意な子、3歳でも裏声を
使える子(真似の時期にはまだ無意識に裏声です)も…。
いろんな子がいます。
美しいものを美しいと感じるのに、年齢は関係ないと思うんです。
たとえ(美しい)と意識していなくても、心で何かしら感じること。
自分の心の中で”良いもの”として認識できること。
子供たちのそういう感性を私は信じています。
また、音高と切っても切り離せないのが「リズム」です。
これも巨大なカードを作り、ラミネートしてお家で使ってもらいます。
上の5枚はリズムを学ぶために。裏には私が考えた、それぞれの
リズムに対応した動物さん(音楽もあります)を印刷。
そして、ドレミファソの5つの音を一枚ずつカードにして。
(一番下のピンクドーナッツは、大きさを比較するためです。)
これらの教材をセットで渡し、まずはおうちで保護者のかたと遊び
ながら、学んでいただいています。
この方法ですと、いざピアノに移行した時に大変スムーズです。
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