人の心の奥深いところに届く音や言葉って、そうそうない
気がします。
人はみな本音と建て前を使い分けて生きているのでは
ないでしょうか。良い意味でもそうでない意味でも…。
真っ正直に生きられたらいいけれど、それでは異なる考えの人
とぶつかってしまうから。
ウソをつくわけではないけれども、相手を思いやりつつ
上手にコミュニケーションを取るために手段を選ぶことは、
悪いことではないと思うんです。
しかしそれが当たり前になっている生活を送っていると、
無意識のうちに心に非常線を張っている状態にあることに
気が付かないんですね。
時には心を解放できる時間を持たないと、もしかしたら
人の心ってダメになるのかも知れない…。
本日は、あまりにも心の奥深くまで染み入る音色を聴きました。
まるでその作曲家が私の目の前で、喜びも悲しみも苦悩も愛情も、
全ての感情を含んで直接語り掛けているような、そんな体験でした。
感動を通り越して、終演後も身動きできずにいました。
琴線に触れる演奏とはまさにこのことを言うのですね。
でもその深い感動に浸るのに躊躇した自分がいます。
めったにない経験だからでしょうか…。
素直に感動すればいいのに、できないんですね~(苦笑)。
日常生活の中では堪能できないことなんだから、どっぷりと
世界に入り込んでいれば幸せなのですが、ね。
私はもっと自分の心に正直に生きていくべきなのかも知れないと
感じた一日でした。
(画像は昨年の第一生命ホールにて。
シュトライヒャーのフォルテピアノです。
本日、近江楽堂で小倉貴久子さんが演奏された
のもこの楽器でした。あまりに感動しすぎたので、
本日は画像は撮りませんでした。)
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