のっけからちょっと厳しい言葉で失礼いたします。
【付け焼刃】=にわか仕込み。一時のまにあわせ。
得てして練習不足の時の生徒さんの言い訳に対して、
私はにこやかに対応しつつも実は半分懐疑的な気持ちで
生徒さんの心を探っています。
普段よく練習している生徒さんが練習不足の時、
逆にこちらからその理由をさりげなく聞きます。
しか~し!
だいたい、ぶつぶつと…
「あのね、先生。だってね、両手でいきなり
弾く前にちゃんと”左手弾きながら右手を歌う”やったんです。
でも、いつの間にか歌が消えちゃったりしてうまくいかないんです。」
「そうか~。間違えて当たり前での気持ちでいいんだよ。
上手くいかなくって普通。だからもう一度ってチャレンジするの。」
「あのですね、片手だとまあまあ行けるんです。
両手は難しいです。」
「そうだよね。だからこそ、両手の前に左手+右手歌をするんだよ。
ところで、練習したのはいつ?」 (←にっこり笑顔で不意打ち)
「えと、今日です!」
(やっぱりね。)
「でもっ、頑張ったんです。」
「今日の練習の前にはいつやったのかな?」
「…今日だけです…。」
いつも、こちらの生徒さんにはあまり厳しくやりなさいねとは
言いませんでした。
部活が忙しいこと、勉強も大変なこと…。
スケジュールが立て込んでいて毎週通えないので、
月2のレッスンなのです。少しの時間でもこまめに練習しようね、
好きな曲一曲集中で頑張ろう。できるかな?…と
毎回諭すようにレッスンしてきました。
①歌詞で歌えたら、階名で歌う(右手も左手も)
②ブロックごとに分けて、片手ずつ×3回
③左手を弾きながら、右手を歌う。×3回
④両手ゆっくり
回数を設けたのは、短時間でもゴールが見えるように。
疲れていたり忙しさに流されてついついピアノに向かわず~の
毎日から脱却して欲しいから。
生徒さんの大好きなジャンルの曲を選んでもらい、私がお手本を
録音して持たせています。だから、上記の課題のほかに
☆片手に慣れてきたら、お手本に合わせて弾く×3回
も盛り込んだはず(これは口頭で)なのですが、
なかなか習慣つかなくって、気をもんでるのは講師とお母様ばかり。
要はご本人のヤル気と習慣づけなのです。
ヤル気はあるけれどやらないのは、ヤル気がないのと同じ。
先生だっていつまでも甘くないゾ。
付け焼刃はね~意味がないとは言えないけれど、
レッスン直前の間に合わせでは、身につかないよ。
今日はその生徒さんに約束していただきました。
一日でできなくてもめげずに、短い時間でも毎日続けること。
そりゃあね、できないときもあるでしょう。
それをわかった上での先生からの直球です。
投げられたからには、しっかと受け止めて練習していただきます。
学生のうちがなんだかんだ言って一番練習できるのだから。
自分で時間を確保して、ピアノの世界に没頭してください。
それが結局は、あなたのためになるのですから。
心の栄養となり、より音楽の楽しさがわかるでしょう。
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