昨日は再び浜松市楽器博物館に行ってきました。
イヴニングコンサートを聴くためです。
この日は「バグパイプの歴史と文化~ダンスを交えて」
というタイトルで、贅沢にも3時間ほどバグパイプの世界に
どっぷりと浸っておりました。
貴重な画像や資料も見せていただきながら~の、
バグパイプの歴史のお話。
研究によると、紀元前5世紀あたりから存在していたであろうと
考えられているそうです。
東はインドから中近東、北アフリカの一部と地中海、
全ヨーロッパにかけておよそ80箇所あまりの場所で、独自の
発展をしました。
羊飼いや放浪楽師、農民など庶民や下級階層の人たちが
奏でていた楽器です。
人々の暮らしに寄り添い、人を元気づけ、ともに祝い、
癒しを与え、時に士気を高めたバグパイプ。
それぞれの地域に根差したバグパイプたち。
形や仕組みや材料、音色もさまざま。
物語も無数にあるようです。
出演者のみなさんのお話がとても面白く、魅力的でした。
バグパイプは、バッグ(空気を貯める袋)に
パイプ(その地域によって数や形状に違いがあります)を
繋げて音を出す、というところからその名がついています。
パイプは、
ブロウ管=バッグに空気を送る役割を果たす管
(口吹き、またはフイゴ式)、
チャンター菅=(メロディー管)、
持続音を出すドローン管、があります。
さて、昨夜の曲目をご紹介しますね。
どの楽器も奏者も魅力的!素晴らしいパフォーマンスでした。
・ルネサンスバグパイプ with ルネサンスダンス
・ベーミッシャーボック(チェコのバグパイプ)、
セックピーパ(スウェーデンのバグパイプ)
・ドゥーデルザック(ドイツ)、シャブレット(フランス)
・バロックミュゼット(古楽バグパイプ、フランス) with バロックダンス
・ノーザンブリアン・スモールパイプ(イギリス)
・ガイダ(ブルガリア、マケドニア) with ブルガリアンダンス
・ガイタ(スペイン)
・イーリアン・パイプス(アイルランド) withアイリッシュダンス
・ハイランドパイプ(イギリス、スコットランド) withハイランドダンス
『全体合奏』 アメイジング・グレース
(

だって作られた年代も国も、作りも、調性も違う楽器が
一度に演奏するのは~~~かなり~~、ね。
司会の方も、「むちゃなのですが~」とおっしゃっていました。
その楽器固有の調で順番に演奏してから、最後にGdurで
合奏していました。(E♭→F→C→G)
ドローン菅を演奏しながら変えたりもしていました。
調性だけではなく、得意な音域も違うわけですから。
でもみなさん揃っての演奏はこれまた圧巻でした。)
少し早めに会場に着きましたら、ミニコンサートの最中でした。
ハイランドバグパイプの演奏、迫力…!
(アンソニーがいっぱい♪)
ミニコンサートも、イヴ二ングコンサート(←撮影不可)も、
たくさんのお客様が集まっていました。
見応え、聴きごたえ、もんのすごくありました。
もっとお話も演奏も聞きたかったくらいです。
コンサート後、一緒に聴いていた生徒さんとお母様と
「良かったですね~!楽しいですね♡」
と感動を分かち合い。
その生徒ちゃんは、アンソニーのお兄さんにご質問があり、
思い切って聞いていました。
ほかの演奏者さんにも感想を伝えたところ、
とっても喜ばれたとか。
ふふふ…
その好奇心と勇気と行動力に、花丸をあげたいです。
夏休みの良い思い出の一つになったでしょう。
演奏する喜びや苦労は、どんな楽器にもあります。
バグパイプを奏でる人のお話が直に聞けて、私も楽しかったです。
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