人はみな、個性を持っています。

その個性を活かして、人生のびのびと生きられたら最高ですね。

のんびり屋さんも、泣き虫さんも、恥ずかしがりさんも、

私のようにせっかちさんも(笑)、真面目ちゃんも、やんちゃさんも。

みんな違ってみんないい。

…しか~し。

その個性と毎日向き合っている親御さんのお気持ちは、

順風満帆、いつだって晴れやかに~というものでもないと

お察しします。

どんな子も、長所と短所を持ち合わせていますから、

そのすべてを理解しながら子育てされていらっしゃる、

特にお母さま方のご苦労たるや…他人からは計り知れないものが

あるかと…。

昨日のレッスンの最後、そんなお母さまのお一人からの

お話を伺っていました。

一口に「個性を伸ばす」と言っても、その個性の中の短所を

何とかどうにか改善させたいと親は思うわけです。

短所があるから悪いということではなく。

いずれ社会に出て人との関係をうまくやっていくために、

妥協したり、人の意見を受け入れたりということもできるように

なって欲しいのです。

すなわち、”練習を、言い訳しないでできるかどうか”(笑)。

自分から進んで練習できる子たちばかりではないですね。

たとえばウチのお嬢さまが良い例です。

「Jさん、ピアノしようね。」

「…おえかき、しゅるの。」 (目そらし…)

「じゃあ、おえかきしたら おかあさんとピアノするよ。」

「…(返事なし=聞こえないふり?)・・・。」

「おかあさん、おうたうたいますか?」

「うたいます。”ありがとう”やっとく!」 (=「ありがとう」を弾いての意)

「はい、わかりました。Jさん、がくふをおかあさんに ください。」

(おえかきにしゅうちゅうしたいので、しぶしぶがくふをわたす)

…オイオイ。

彼女はわかっているのです。

ピアノを弾けば気持ちがスッキリするということを。

弾かないと、思う様に手が動かなくって結局イライラして

「きーーーーーっ

となることを。

だから、私が呼びかけた時がチャンスなのに、

わざわざ、後回しにする。

できる、またはできた自分が好きなくせに、練習に取り掛かるまでが

長いんですね。

時間にこだわらず、練習に没頭できるようになれば一番良いのですが、

腰を上げるのまでに時間がかかる…そんなケースを生徒さんの中にも

見受けられます。

誘惑が多くても、まずピアノ。

やりたいことは後で。

習慣づけば、なんでもないことですけれど。。

だってさ、みんな音楽が好きなくせに~ィ(笑)。

先生は珍しく昨日きつめに叱りました。

ある生徒さんに、です。

「ピアノ、本当にやりたいの?」

「…やりたい。やめたくない。ヤダ。。」 (涙

ほーら、そういう気持ちを持っているんじゃないさ。

だったら、四の五の言わずに黙ってやりなさい。

お母さんのお気持ちが痛いほどわかるだけに、

そのように言いました。

いつも笑ってにこにこしている先生が本気で怒ったら、

きっとママより怖いよ。

…いえ、脅すつもりも押し付けるつもりもないですが。。。

いつもその子のためを思い、甘えが頑張る気持ちをジャマしている

時には叱咤激励する。…それが先生です。

本当は、ママにおうちで言われている時点で自分の甘えを

認識して反省しないといけないけどね。

もうそれができるお歳なのですから、自分の中で冷静に考えれば

わかることだよね。

根っこは単純な問題です。

やる気をそのまま形にすればよいのですから。

それは生徒さんご本人の気持ち次第。

実現できる環境もチャンスもあるなら、それを無駄にしないこと。

本気でやりたいなら、心の中の甘えを無くすこと。

それができなければ、ピアノを続ける意味がない。

なによりご本人のためにならない。

…いえ、だからと言ってそれを今すぐできなきゃ破門という

わけではありません。

私はいつだって、応援したいのです。

どんな生徒さんに対してもできうる限りの応援を。


何が一番大事なのか。

周りの人たちの声に真剣に耳を傾けて、受け入れてやってみる。

レッスンって、子育てとよく似ています。

違う点は、私が他人だということ。

そして、師弟関係にあるということ。

でもその子供さんを育てるということには変わりないです。

ピアノの指導がもちろん主ですが、しつけ的な要素も含みますね。

指導だけしていれば生徒さんが成長してくれるというものでも

なさそうです。

たまには…。

お母様のお話をじっくり伺ってその生徒さんについて、

少し時間をかけて語りかけることも必要だなと思いました。

みんな、自由に空を飛べる翼を持っているんだよ。

ましてや可能性のかたまりのような子供時代だもの。

僕の、私の、個性を大事にしてあげたいお母さんやお父さん、

そして先生のお話、素直に聞いてみよう。

みんな、本当に自由なのだから。

飛べる力を持っているのに、試してみないのは損だよ。

オトナになってからは多分できないかもしれないことだから、

今、自分にできることを精一杯やっていこうよ。


かもめの すいへいさん

 ならんだ すいへいさん

 しろいぼうし しろいシャツ しろいふく

 なみにチャップチャップ うかんでる


 かもめの すいへいさん

 かけあし すいへいさん

 しろうぼうし しろいシャツ しろいふく

 なみをチャップ チャップ こえてゆく


 かもめの すいへいさん

 ずぶぬれ すいへいさん

 しろうぼうし しろいシャツ しろいふく

 なみでチャップチャップ おせんたく


 かもめの すいへいさん

 なかよし すいへいさん

 しろうぼうし しろいシャツ しろいふく

 なみにチャップチャップ ゆれている

 
 「かもめのすいへいさん」 昭和12年 作詞・武内俊子/作曲・河村光陽


 武内俊子・歌碑…横浜山下公園
 河村光陽・歌碑…都内本駒入吉祥寺
 吉祥寺の歌碑の前では、時々童謡愛好会グループが
 歌っているそうです。
 

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