昔から母に、
「アンタは、生まれたときから髪の毛がビートルズだったんだよ」
と言われてきました。
幼いころは、ビートルズって何さ～と聞き返し、
「しっかりした髪質でふさふさだったんだよ」
と説明をされました。
母の髪の毛はどちらかというと細くてコシがないんです。
だから私のふさふさを見ては羨ましがっていました。
しかし…、ふさふさはありがたいのですがそのふさふさ度に
当の本人は参ってしまうこともあるんです。
しっかりめの髪質で量も多い。しかも中途半端な天然パーマ。
夏は暑くて、とてもロングじゃいられない。
いつもの美容院には毎月一回行き、すいてもらいます。
そして半年に一回くらいパーマをかけ、中途半端をくるくるに
してもらいます。
それでも、まとまらないときはまとまらない。
梅雨時の今は、湿気が多くて毎日妖怪アンテナが立っています。
そしてその湿気を含んで膨張した髪は、まさに毛・100％の
帽子状態。
…ああ、このうっとうしさったら。
でも贅沢は言ってはいけませんね。
ひっつめアタマでひとしきり家の仕事をし、レッスンの下準備をし、
一段落したら汗を流してレッスンに向かいます。
今は夜中の事務仕事が多いので、夜もひっつめアタマです。
…またもや、ピアノの先生のイメージを壊しました。
ごめんなさい。
さて、それにしてもやっぱりプロってすごいと思うのが、
私の髪の救世主とも言うべき美容師さん。
どんな髪質の方にもちょうどいいカットやパーマができる
美容師さんって、本当にすごい。
しかも、私の場合は美容院に行くとたいてい寝てることが多いので、
起こさずに手際よく仕事をこなせるのってプロだなあと思うんです。
もちろん、楽しくしゃべりまくっていることもあります。
そこにいてなんの違和感もなく、癒される時間。
私にとっては美容室も癒しの場所の一つなんです。
春は はよから 川辺の葦に
蟹が店出し 床屋でござる
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな
「あわて床屋」 大正8年
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