ピアノを弾くためには、

・弾く習慣をつけること

・効率よく練習すること

・正しい技術を身につけること

・弾くためのからだを作ること

などが必要だと思います。

そして本来は別にすべきではないのですが、

取り組む作品の生まれた背景、作曲家の思いを知ったうえで

イマジネーションを働かせて演奏することが大事ですね。

イマジネーション=想像力。

私の場合は…想像力に妄想力が加わっていますが(^-^;。

とにかく、自分の頭の中で想像して物語を作ってもいいし、

絵に描いてみるのもいい。

一音一音に込められたものはなんなのか。

どんなメッセージが込められているのか。

そのメッセージを演奏する「私」が、どう発信していったらいいのか。

そのあたりをしっかり考えて自分なりの演奏を作り上げていって

欲しいのです。

初歩の生徒さんには難しいことかも知れません。

でも練習曲だけではなく、標題音楽も多いですから、

わかりやすい言葉と伝わりやすい方法で、問題を提起してみると

結構楽しそうに想像してくれます。

「ことりさんたちが、なかよくたのしくあそんでいるところかな」

とか

「ちょっと、さみしいきもちかな」

とか。

「じゃあ、どうしてさみしいの?」

とさらに問いかけると、面白い答えが返ってきます。

演奏技術を習得するためには、テクニックも必要。

気持ちのコントロールもできなければいけません。

だけど、それだけじゃつまらないから…。

あれこれオリジナルのストーリーを生み出して、

演奏できたら素敵じゃない?

子供の発想は時に突拍子もないところにいっちゃうけれど、

それはまたそれでヨシ。

先生はあまのじゃくなので、そこで一言余計なことも言ってみたり

するけれど、生徒さんもしっかりしたもので負けてません(笑)。

そして結局はおうちで練習するときに、そのことを思い出して

にやにやしたりして。

練習するときの楽しみが増えるでしょう?

つまんない練習、わかりきった練習でも、

「こういう音を出したいな」

って方向性が具体的に決まると、よし頑張ろうってなるでしょう?

生徒さん自らが考え、想像し、自分が表現したい音に向かって

具体化して前向きに練習に励んでくれたら一番いいです。




ゆびにたりない いっすんぼうし

 ちいさいからだに おおきなのぞみ

 おわんのふねに はしのかい

 きょうへ はるばる のぼりゆく

  「一寸法師」 明治38年 尋常小学唱歌(一の中)



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