8月の渡韓レポ(ソウル・寧越・堤川・大邱)のつづきです。
3日目は寧越(ヨンウォル)からムグンファ号に乗り35分、忠清北道 堤川(チェチョン)へ行きました。
人口約13万6千人で、農業用水を確保するために三国時代に作られた貯水池 義林池(ウィリムチ)をはじめ、自然に恵まれたエリアで、韓国市遅い桜まつりが開催されるという都市です。
ソウル・大邱と並ぶ韓国三大薬令市場があります。
ソウルからの行き方
清涼里(Cheongnyangni)→堤川(Jecheon)
所要時間 ムグンファ号で50分~1時間50分
料金 9,300ウォン
Korail時刻表やチケットの予約はこちら
(日本語あり)
日中は堤川シティバスツアーに参加したんですが、そちらの詳細は後日レポしまーす!
夕方大邱へ移動する前に、奈吐伝統市場の傍においしそうなお店を見つけたので向かいました。
「薬草スンデ(약초순대)」という文字に惹かれて訪ねたのがケミシクタン(개미식당)。
日本語だと「ありんこ食堂」です(笑)
17時頃でしたがお客さんはどなたもいらっしゃらず、貸し切り状態。
スンデクッパ、薬草スンデ、スンデ盛り合わせ、コプチャン鍋、スンデの鍋など。
一番下の고사머리ってなんだろう?
薬草の味を堪能したかったので、薬草スンデをオーダーしました。
休憩中だったアジュンマ(おばちゃん)が「美味しいよ」といいつつ運んできてくれたお皿を見てビックリ!
これで1人前? 何回も確認しちゃったくらい、8千ウォンとは思えないほどのドカ盛りではないですか!!!
ソウルではちょこっと塩を浸けて食べるスタイルが主流のようですが、堤川ではチョジャン(お酢入りコチュジャン)を浸けていただくのが一般的だそうですよ。
もち米がたっぷり入った찹쌀순대(チャプサルスンデ=もち米スンデ)なので、食感はプニュプニュ。
サクサクとした野菜がアクセントとなっています。これが薬草なのか?
苦みとか臭みは全くありません。
しばらくして出してくれたのが、エゴマの香りがガツンと効いたスープ。
殆ど味が付いていないので、塩やセウジョ(オキアミの塩辛)で好みの味にアレンジしました。
個人的には、もち米のスンデより肉肉感があるスンデの方が好みなんですが、タクシーキサニム(運転手さん)をはじめ、ジモテイに人気のお店のようですよ。
ケミシクタン(개미식당)
住所 堤川市南泉洞330(충북 제천시 남천동 330)
道路名住所 堤川市ヨンドゥチョン路114(충북 제천시 용두천로 114)
電話番号 043-643-5093
営業時間 10時~26時
(お客さんがいないと、早く店じまいするそうです)
堤川観光を終え、バスで大邱へ移動。
当初19:40発のバスに乗る予定でしたが思いの外早く夕食も済んだので、予定より早いバスで東大邱へ向かうことにしました。
今思えば、これが悲劇の始まりだったのです。
18:30 何故か停まる予定のない堤川休憩所で停車。
キサニム(運転手さん)は何も言わずバスを降りました。
何か荷物の受け渡しでもあるのかな・・・と思っていたのですが、何分経っても戻ってこず。
18:45 バスに戻ってきたキサニムの口から出た言葉は、「申し訳ありません。バスが故障しました」
ナヌ~~~???
どうやらキサニムは、バスの後部を開けてエンジンを点検していた様子。
19:00 何の説明もないため、業を煮やした私はバスを降り「キサニムが修理するんですか?」と質問しました。
「いや、バスが来ますよ」
こう説明されたら、当然代替の東大邱行きバスが来ると思いますよね。
そうこうしているうちに、漸くバスが来ましたよ。
よく見ると多数の乗客が乗っています。
しかも、東大邱(동대구)行きではなく、慶尚北道の栄州(ヨンジュ)や安東(アンドン)経由の西大邱(서대구)行き。
つまり代替バスを手配したわけではなく、同じ方面に行くバスに私たちを乗り換えさせようという魂胆です。
もともとのバスは東大邱直行だったので、堤川からの所要時間は2時間20分。
それに対し、2ヶ所も経由して西大邱まで行ったら、一体何時間かかることやら。
するとキサニムが、「栄州まで行ってそこで東大邱行きバスに乗り換えれば、次のバス(堤川19:10発東大邱行き)を待っているより早く東大邱に着きます」と。
なぜその2つしか選択肢がないの?
代替バスを手配する気なんてさらさらないんですね!
10名の他の乗客は、何の不満も漏らさず西大邱行きのバスに乗車しました。
ひとりこんな場所に残されて、堤川19:40発のバスが本来停車しないこの休憩所に停まる保証もなく。。。
止む無く私も西大邱行きのバスに乗り込みました。
が、満席で席がないではないですか!
西大邱行きのバスのキサニムが、「あれ?10名じゃなかったの?」
完璧な連絡ミスで、11名乗車するのに空き席が10席しかないバスを配車したのでした。
その後のキサニムの言葉が驚いた!
「ココに座ってください」と指さされたので、キサニムの隣の床。
はぁ~?床に座れだと?
猛スピードで高速走行するバスに、シートベルトもなしに。
しかも、フロントガラスの目の前の床に?
結局親切な女性が、「私は韓国人だからなんとでもなるので」と席を代わってくださいました。
(後に、この方は敬虔なカトリック信者だとわかりました)
19:05 バスは出発。
20:05 栄州に到着し、東大邱行きバスに乗換え(こちらのバスは、全員椅子に座れました。ってあたりまえ!)
21:15 八達橋(パルタルギョ)のライトアップを見た瞬間に、「大邱に着いた~」と、漸くホッとした気分に。
21:30 予定より1時間以上も遅れて東大邱の中央ターミナルに到着。
謝罪の言葉以外は何もなし。
実は栄州で乗り換えたバスに謝罪のため乗車してきたバス会社の職員に「返金してほしい」と言ってみたのですが、「返金・・・」と言いながら、そのままバスを降りていきました。
韓国の方たちは自分の主張ははっきりと口に出すのに、他の乗客が何も不満を言わなかったのもとても不思議でした。
比較的若年層の乗客が多かったので、年上のキサニムに苦情を言うのを憚ったのか。
はたまたバスの遅延に慣れているのか。
韓国観光公社の苦情窓口にも報告いたしました。
とても長い一日でした。
大邱⇔堤川(チェチョン)の行き方
高速バスで2時間20分
料金 18,000ウォン
堤川市外バスターミナル→東大邱(中央)時刻表
KONEST地図
東大邱(中央)→堤川市外バスターミナル時刻表(「高速」ではなく「市外」BTなので、お間違いなく!)
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