6/16 9回目の大邱⑪ 創業50年慶尚道(キョンサンド)式チュオタンの店~尚州食堂 | 全州にひとめぼれ!大邱が恋しくて!

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右矢印6/14 9回目の大邱⑩ 今年の夏はマンゴピンスでしょ!~COCO BING(코코빙)

6月の全州(チョンジュ)・南原(ナムォン)・大邱(テグ)旅レポ こちら↑の続きです。


皆さんは、韓国でチュオタン(추어탕・ドジョウ入りスープ)を召し上がったことがありますか?

私の中でチュオタンといえば、やはり全羅北道 南原(ナムォン)のチュオタンがなじみ深いんです。
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大邱初日だったか、2日目だったかにウォンソプオンニから、「大邱には慶尚道式のチュオタンがある」という話を聞きました。

調べてみると、チュオタンには、江原道の原州(ウォンジュ)式、ソウル式、全羅北道の南原(ナムォン)式、そして慶尚道(キョンサンド)式があるようです。


南原式は、ドジョウを茹でてつぶし、シレギ(干した大根や白菜の外葉)を入れ煮込みながら、ネギやエゴマの汁を入れてとろみが出るように更に煮込み、山椒を入れ辛みを出すという調理方法。(↓南原 セチッチュオタンにて)

それに対し慶尚道式は、ドジョウを茹でてつぶすところまでは南原式と同じですが、白菜の柔らかい部分、ずいき、ニラなどを入れて煮込み、ネギ、ニンニク、唐辛子、バンアッイプ(エゴマに似た葉)、山椒を入れる調理法で、南原式と比べるととろみがなく澄んだスープなんだそうです。


前日の夜、丸ちゃんが「まだ行ったことがないお店なんですが」と言いつつ教えてくれたのが、偶然にも尚州食堂(サジュシクタン・상주식당)というチュオタンの店でした。

これぞ神のお導き!是非行ってみなければと、大邱最終日のこの日、出かけてみました。

いきなり入口に、酒飲みにはツラい「禁酒」という文字が(苦笑)。
事前にお酒が飲めないことはチェックしていたので、昼ではなく朝お邪魔したんです(笑)

そんなことより、なになに、3月1日~12月末の間しか営業しなんですかい?

白菜と瓢箪のラックを横目に奥へ進みます。

へぇ~、広いマダン(中庭)にお釜やお鍋がいっぱい並んでる~。



午前9時半を廻ったところなので、お客さんは誰もいません。

何処に座ろうかなぁ。

このお店のメニューは、チュオタン(7千ウォン)とご飯(千ウォン)のみと、とてもシンプル。

ご飯はお代わり自由ですって。

禁酒だけでなく、禁煙でもあります。

チュオタンとご飯を注文し写真を撮っていたら、アジュンマが鍋の蓋を開け、トゥッペギにチュオタンをよそい、すぐに蓋を閉めてしまいました。

いや~ん、写真撮ってない!

リクエストして、もう一度蓋を開けてもらいましたよ(笑)

お玉が入っているのが、私のチュオタン。

今度はご飯もよそってる。

早くどこかに座らなくちゃ!

左手前の席に漸く着席。丸いちゃぶ台が、なんだかとってもかわいい。

脚カバーにレースのフリフリが。

こちらが慶尚道式チュオタン。

一見すると、白菜たっぷりの味噌汁みたいです。
ご飯には、麦が少量混ざっています。

いざ食べようと思ったら、「日本の方ですか?」と日本語で話しかけてきた男性が。

飾ってあった写真の左側の方。

中央が初代(祖母)から数えて3代目を継いだ長姉で、現在腰を痛めて休業中。

代わりに社長代行をしていらっしゃる長男さんでした。

京都の大学に留学し、15年間日本に住んでいらしたそうで、大変流暢な日本語で私の質問に答えてくださいました。

50年前に半月堂駅の近くで開業。

道路の拡張工事があり、今の路地に移転したのだそうです。

器に50年の歴史を感じます(苦笑)。

社長代行「冷めないうちにどうぞ」

ビョン「うわぁ~、白菜がたっぷり入ってるんですね」


社長代行「入口に白菜がたくさん積んであったでしょ?」

ビョン「あっ、はい」

社長代行「外側は歯ごたえがあるから、スープに使うんですよ。そして、内側の柔らかいところはキムチにしています。

大きなものは白キムチ、小さいものは赤いキムチにするんですよ」

白キムチは、酸味があって全く甘みがありません。4か月間漬け込むことで、乳酸菌の酸味が活きた熟成白キムチが出来上がるのだそうです。

逆に赤キムチは、作ったら3日以内に食べきるようにしているのだとか。


社長代行「あっ、これかけてくださいね。チェンピ(山椒のように刺激があります)です。中身は辛いので、うちでは香りのよい皮の部分だけ使ってます」

辛みが全く感じられないスープなので、お好みで唐辛子を入れましょう。

1、2月に営業しない理由について尋ねてみると、「冬場は、白菜が雪の下で凍ってしまうし、ドジョウも地下深く潜ってしまうからです」


テレビや雑誌の取材に引っ張りだこだそうでして、30分以上のテレビ番組しか取材を受けないんですって(汗)。


肝心のお味ですが、すっかりすりつぶされているのでドジョウが入っているって感じはあまりせず泥臭さもないため、白菜がたっぷり入った味噌汁って感じでいただけます。
エゴマたっぷりの南原(ナムォン)式チュオタンに慣れていると、ちょっと物足りないかも。


社長代行さんは、社長が復帰するまで11:30~14時の間お店にいらっしゃるそうですよ。


合格尚州食堂(サジュシクタン・상주식당)
住所 大邱広域市中区東城路2街54-1(대구광역시 중구 동성로2가 54-1)
道路名住所 大邱広域市中区国債報補償路598-1(대구광역시 중구 국채보상로 598-1)
電話番号 053-425-5924
営業時間 3月1日~12月15日の9~21時

禁酒禁煙

中央路駅地下道12番出口を出て、左手に見えるこの路地を進むと、左手にあります。


中央路駅2番出口からは、次の道を左折。

黒い車が停まっている角を左折すると、すぐ右手にあります。


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