3月の全州 2日目。
朝食を求めて、全州市民の台所 南部市場 まで散策。
豊南門(プンナムムン)
が正面に見える通りではなく、一本西側の道(下の地図でオレンジ色の→)を通ってみました。
この通りにはなんだか、「古き良き時代」を思い出させてくれる建物や雰囲気がありました。
突き当ると、そこが南部市場。
左折して、韓屋の屋根をモチーフにしたゲートをくぐりました。
布団や台所用品や韓服などの店が並ぶアーケードには、名物のコンナムルクッパやピスンデクッパ(豚の血が練り込んである腸詰め入りクッパ)の店が何軒もあります。
あれっ よく見たら、お店ごとに可愛いイラスト入りの看板が。
そしてトイレの案内は、なぜかエルビス&モンロー(笑)
次々と写真を撮っていたら、地元住民が「あいつ、何の写真撮ってんだ」といわんばかりの視線を私に向けていました。
この日の朝食には、ちょっと不得意なスンデクッパに挑戦しようと、2軒の店が向かい合った通りへ。
片方の店にはお客の姿がひとりも見えず
もう一方のチョ・ジョムレ 南門ピスンデ(조점례 남문피순대)は、かなり賑わっている様子なので、そちらへ入ってみました。
これまでスンデを食べたのは、ソウルのデパ地下での試食、釜山で食べたクッパに入っていたもの、新大久保の店の3回のみ。 好き嫌いのない私には珍しく、いずれもあまり美味しいとは思えず、これまで敬遠してきた料理です。
しかし、先日この店を訪ねたと仰るグルメな方が、ご自身のブログで、「満足度100%」と高評価していらしたので、「いっちょ挑戦してみるか」という気持ちに。
ご飯とスープを別々に出してくれるタロクッパを注文。
調理の様子を写真に収めようと、入口の外の調理場に行ったら、別のおばちゃんが「オンニ、何してんの」。
いよいよタロクッパ登場。
豚のいろんな内臓がてんこ盛りに入り、一口サイズにカットされたピスンデが。
見た目は超グロいピスンデ(血の入った腸詰め)ですが、一口食べてビックリ
この店のピスンデの美味しいことといったら
にんにくや生姜でうまく臭みを消しているようで、初めてスンデの美味しさを体験することができました。
内臓もいろんな部位が入っているので、異なる食感を楽しめたし、アツアツのスープに、一皿分どっさり入れたニラで更に元気になりました。
まさに「満足度100%」の味でした
でも、この店の問題点は店員の愛想のなさ。
お勘定を払っても、何も言わない。感じ悪っ
メニューや名刺の左上には、「40年変わらぬ心と精神と味で」と書いてありますが、40年前からこんなに愛想無かったのかしら
それでもこれだけ混みあっているってことは、やはり味がいいということなんでしょうね。
その後気を取り直し、前回取材させてもらったテジモリクッパ屋 オクス食堂 に、ブログ記事のプリントを届けようと訪ねたところ、ちょうど店の前で社長が、他のおばちゃんと立ち話し中でした。
「あら~、この前28回目って言ってたから、今回は29回目でしょ?」と、社長は私のことをよく覚えていてくれてました。
韓国人特有の「コーヒー1杯いかが?」と店に招きいれてくれ、ミルク&砂糖入りの激甘インスタントコーヒーを御馳走になりながら、お喋りしました。
掛けてある薬缶を見ながら、「夜は薬缶のマッコリも飲めるんですね?」って質問したら、
「飲めるわよ。昔は各家庭で作ったマッコリを、薬缶に入れて出していたのよ。
でも今は、瓶のマッコリを薬缶に空けて出してるんだけどね」と、説明してくれました。
そんな昔にタイムスリップしたいなぁ
「ここに来たら、またいつでも寄りなさいね」
やさしい社長に見送られて、豊南門を横目で眺めながら韓屋村へ向かいました。
南部市場(남부시장)
住所 全州市完山区殿洞295(전북 전주시 완산구 전동295)
チョ・ジョムレ 南門ピスンデ(조점례 남문피순대)
住所 全州市完山区殿堂3街2-195(전북 전주시 완산구 전동3가 2-195)
電話番号 063-232-5006
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