豊南門(プンナムムン)に隣接している南部市場(ナンブシジャン)は、太平洞(テピョンドン)
にある中央市場と並んで、全州を代表する伝統的な市場です。
アーケードには、果物や野菜、魚、穀類などの食料品を販売する店はもちろん、食品容器、
食器、韓服、布団などの生活用品を販売する店から、スンデクッパ(豚の腸詰のクッパ)や
コンナムルクッパ(豆もやしのクッパ)を出してくれる食堂などが軒を連ねています。
中でもコンナムルクッパの店「現代屋(현대옥)」は、カウンターに5人程度しか座れない
狭い店ながら、朝早くからお客が入れ替わり立ち替わり入店していました。
アーケードの南側には、新鮮な魚や豆腐、野菜を売る店が続き、写真を撮りながら歩いて
いたら
「アジュンマ~、サセヨ(奥さん、買ってって)」
と声を掛けられてしまいました
一番面白かったのが、えのきだけのようにニョキニョキと樽から顔を覗かせていた豆もやし。
韓国の定番おかずである、茶色いトトリ(도토리)というドングリの実で作った寒天や豆腐も
キムチ作りやサムギョプサル(豚の三枚肉)を食べるときには欠かせない、オキアミ(海老の
全州川に掛かる完山橋の周辺にも、朝早くから新鮮な野菜や魚を道端に並べて露天
販売していました。
日本ではあまり見かけないマナガツオが山盛りで2千ウォン程度で売られているのを知り、買って帰りたくなりました。
大型スーパーとは違い、店のおばちゃんたちとの値切り交渉など、市場ならではの会話が
楽しそう。
朝のお散歩がてら市場を見て回りながら、全州市民の生活を垣間見るのも楽しいと思いますよ。
南部市場(남부시장)
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