PART.86 灼熱の黄金 ゴールデンステイト・ウォリアーズ | ブザービーターのブログ

PART.86 灼熱の黄金 ゴールデンステイト・ウォリアーズ



球団新記録の12連勝を築き乗りに乗っているウォリアーズ!!ウェスタンの1位をひた走る今季最も熱いチームについて現在までのまとめ!!

昨年50勝以上挙げながら今季HCを交代させたウォリアーズ首脳陣は批判の的になった。前任のマーク・ジャクソンは選手への理解を深くするタイプだったため選手からも不満の声が少なからず上がった。そして、代わりのHCは経験の無いスティーブ・カー。ウォリアーズ首脳陣の「優勝を狙えるチームにするために」という言葉は完全に説得力を欠くものだった。

しかしシーズンが始まるとその言葉が上辺だけのものではなかったという結果が現れ始めた。スティーブ・カーの采配は柔軟性が高く、また選手の個性を重んじる器用方だった。型に固執しない選手起用で個々がのびのびとプレーし、調子の良い選手に的確にボールが回される。元々の爆発力に増々磨きが掛かり誰もがビッグショットを決める凄まじい面子が誕生した。



今季のウォリアーズをワンランク上に引き上げたのは他でもなくクレイ・トンプソン!!代表入り以降プレーに力強さが加わり存在感が格段に増した。昨年までは「カリーに続く存在」という認識だったが、今季は「カリーに並ぶ存在」として一翼を担う強引さを感じる。



チームのエンジンなんて例えをよくするが、ウォリアーズの場合車体がドラッグレース仕様だ。トンプソンが一発目のニトロなら、ステフォン・カリーはまさにレースを締めくくる2発目のニトロ!!カーメロに勝るとも劣らないクイックモーションと、昂るハートをボールに宿すビッグショットでチームと共に勝利を掴む!!



全局面に対応できるオールラウンダーでありながら自らシックスマンでの起用を望んだ欠かせないギアがアンドレ・イグダーラ!!ニトロを詰め込んだじゃじゃ馬のペースを見事に繋ぐ存在だ。彼に加え201cmの万能PGショーン・リビングストンまでいるのだからウォリアーズの対応力は凄まじい。



「性格の悪そうな顔だな~」といつも思っていたアンドリュー・ボガットが今季は好調!!マーク・ガソルのようにサイズがあってかつハンドリングに長けていたが、それを見せる場を与えられずにインサイドで怪我に苦しんでいた。今季はなんとアウトサイドでボールの始点となるポジションを取り、広く空けたインサイドスペースに的確なパスを通しハイライトを生んでいる。これは今季最高の采配だと断言できる!!


やはり立役者はこの男!!優勝5回の経験を持つ人間性マックスのスティーブ・カー!!選手時代は常に試合に出るタイプでなくポイントで起用される選手だったため、総合力に固執せず選手の個性を活かすことへの理解が深い柔軟な知性を感じる。バックアップメンバーがアグレッシブルにプレーする環境は、HCのカーが細かな貢献に目を向けられる人間だからではないだろうか。

他にも最近シュートタッチが当たりまくっているドレイモンド・グリーン、身体能力の高いアグレッシブルなハリソン・バーンズ、顔がちょっと怖いマーリス・スペイツなどなど強力な面子が揃ている。デビット・リーが戻ればさらに層は厚くなり、ウォリアーズのファイナルへの道も見えてくるかもしれない。


今季最高の逆転劇を演じたマジック戦!!十数点差ぐらい1分で巻き返せるウォリアーズのゲームは最高に熱いのでNBAにあんまり興味がなくても、なんならバスケをあんまり知らなくたって楽しめると思います!!