危険な中国製家電製品 (火災)
先日のブログにてこれから話題になると予測されるものとして「中国製家電製品」を取り上げた。
今日はこの話題。
この内容は、昨年10月頃から会社同僚が身を持って事故に巻き込まれ話題になっていた。
非常に危険な製品である。
以前から家電製品の購入の仕方でも格差によって購入の仕方が違うということを伝えてきた。
また、メーカーもそれに対応し同じ製品でも安物買い用と正規に購入する製品と数種類のモデルを用意するようになった。
こういった販売方法は、数年前各電気メーカーがある製品を巡って独占禁止法に提訴する疑いがあるということからこのような販売になった。
日本メーカーが格差用に製品をランクつけて販売する中、
日本製品を真似た格安製品が販売されはじめた。 それは中国メーカーの家電製品。
もともと中国の低所得者をターゲットに作られ安全など度返ししたとにかく安い製品だ。
中国の低所得者層には安全を求める文化がない。
ある程度の機能しか求めない、とにかく安ければいいという低層文化がある。
この製品に目をつけた、ネット販売を始める業者達が増え始めた。
これがある層の日本人に受け入れられこういった物を欲しがるマーケットを奪い始めた。
しかし、このマーケットを奪われた日本メーカーはこのマーケット(格安層)を取り戻そうともしない。
相手にしないといった方が正しいかもしれない。
いわゆる危険な製品だけに敵対意識などまったく無いという自信だ。
その理由を紹介するのが今回のネタだ
今日紹介する製品は、「DVDレコーダー」
安全な日本メーカーの価格は、大手の量販店では一番安くて3万円くらい。
定価は高くても9万円くらいだろうか、だいたい6万円のものが主流だろう。
しかしネットショップやヤフオクでは、中国家電メーカーの製品がなんと1万円を切って販売されている。
下の写真は実際の製品の写真であり、会社の同僚が自宅で購入した物である。
ネットで購入した価格は、ナント9400円
値段を見ただけでも「大丈夫かよ」 と疑ってしまう値段である。
この製品で事件(事故)は起きた。
とんでもない製品だ
DVDに録画を始めた、なかなか録画が終わらないために録画したまま寝てしまった。
起きても録画が終わっていないために疑い始めDVDレコーダーに近づくと
臭い!
少し焦げた匂いがする。
録画を停止しDVDディスクを中から取り出すと、ナ・ナント ディスクが焼けている。
下の写真が、その現物(焼けたDVD)である。
写真ではあまりはっきりしないが色の違うところはディスクが焼けてしまった所だ。
留守中にこんなことが起こっていたら確実にディスクが燃え始める。
家が燃えてもおかしくない。
さらに怖いことに製品のマニュアルを見ると、
待機電力が、ナント30Wもある。
ヒーターか?
あくまでもマニュアルに記載してある数字が30Wだが、実際のところ信じていい数字かどうか怪しい限りだ。
30Wといえば、ハンダを溶かすことができる電力でもある。
LSIや電気部品をプリント基板に取り付ける時に鉛と亜鉛・すず、でできた金属を「ハンダごて」というものを使って溶かして部品を取り付ける。
この金属を溶かすハンダごては、だいたい20Wか30Wくらいの物を使用する。
温度にすると180~240℃くらいかな。
いわゆる柔らかい金属が溶ける温度と思って間違いない。
中国製家電製品は何も動作していない時に30Wの電力を使っている物凄い熱量を出す代物だ。
日本の家電製品はどうかというと、高くても5W程度
最近はエコ化(京都議定書)が進み低消費電力化が進んでいるので1W以下の家電製品が沢山出回っている。
こんな危険な家電製品を求めている日本人のマーケット層があるが、日本メーカーが相手にしない理由はここにある。
安全対策をされていない家電製品とは比べるに値しないと考えている。
中国製家電製品を買って、事故が起きた場合どうなるか考えて見たことはあるかな?
販売メーカーにクレームを言えば対応してもらえる。 そう思っている人がいるだろう。
答えは、甘いな
確かに日本の法律には、PL法という法律がある。
中国家電製品にPL法を守って作られている物があるだろうか?
答えは、無い(分解して使用している部品を見ればすぐにわかる。)
家が燃えたなどの事故が起きてから販売メーカー(ネットショップ)へクレームをぶつけたとしても、
「当社は販売しているだけ」と言われ、保障を受けられる確立は低い。
悪い販売社から買った場合、ネット上のバーチャルショップの為に所在も分からない場合もある。
電話連絡がついたとしても1週間後には連絡はつかなくなるだろう。
所在がわかったとしても既に行方はくらます。それがバーチャルの世界。
会社の登記などしていない。それがバーチャルショップだ
裁判を起こしても長引くに違いない。
結果、自己責任で対処しなければならなくなる。
中国本土の低所得層をターゲットにした製品だ。
もっと慎重に考えて購入して欲しい。
今回例にしたDVDレコーダーの販売価格、9400円
日本販売店の利益や輸入コストを引いて、いったいいくらで中国で販売されている製品だと思う?
5000円以下だということは簡単に予想できる。
この値段を予想できない人は気をつけて欲しい。
そしてこんな値段の製品が、日本メーカーの製品と同様に機能を果たすと思わないで欲しい。
日本メーカーの製品と同等の安全が保たれていると思わないで欲しい。
いつも言っていることだが物事には理由がある、
安い物ばかり選んで購入するのではなく、安いのは何故安いのかよく理由を考えてから購入して欲しい。
安さに引かれ購入したものの火災になり財産を無くしてしまう事もあるということを頭の隅においておくといいと思う。
次回は、掃除機の話をしよう。