顧客接点の重要性:ソーシャルメディア時代のマーケティング戦略とつながりのブランディング | 売れる仕組み=マーケティング研究所所長 関西学院 准教授 理央 周(めぐる)

顧客接点の重要性:ソーシャルメディア時代のマーケティング戦略とつながりのブランディング

マーケティング活動の中で重要な位置を占める“ブランディング”という要素がある。

ボクは、ブランディングを覚えてもらうための『焼き印』と、
価値を伝える『ブランドのお客様への約束=ブランド・プロミス』の、
2つに分けて説明をすることが多い。

この2つのブランディングを確立することによって、以降のマーケティング活動が非常に“楽になる”のだ。

Harvard Business Review4月号の『ソーシャル・メディア戦略論』に“つながりのブランディング”という小論文があり、これまでのブランディングと、ソーシャルメディア時代のブランディングを比較しているのが興味深い。

これまでマーケターは『じょうご理論』を多用していたという。
だんだん狭くなるじょうごを用いての説明で、生活者は多くのブランドから、絞り込みをして最終選択をし購入に至るというもの。

『マインド・シェア』を高めましょう、というロジックがこれにあたる。

一方で、今は『生活者は意思決定の旅をする』というCDJ理論があてはまると筆者のエデルマン氏はいう。

支持されているブランドと、自分の近しい人たち(フェイスブックではフレンドに当たると思われる)の絆、享受(Enjoy)のループ(環)の中で、購買を決定するという。

これはある意味、とても興味深く正しいと思う。

人は、知らない人よりも近しい友人や家族の意見を参考にするのだ。

なので、マーケターもCDJ理論に沿ったマーケティング戦略を立てるべきと説く。

たとえば、じょうご理論での『検討と購入』に重きを置く戦略・戦術よりも、『評価・指示・絆を重視する戦略』にシフトすべきという。

この中で重要としているのが『顧客接点=タッチポイント』での戦略になるとも言っている。

『タッチポイント』は講座やコンサルティングでよく話す概念で、マーケターとしての実体験から、最重要な点だと認識している。

メディア接触の効率化や、顧客体験の表現についても『顧客接点』をいかに戦術まで落としこめるかで、成果が全く違ってくるのだ。

フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアが隆盛してくると、マーケティング戦略にも当然大きな影響を与えることになるが、一歩先を常時考えて、半歩先を提案するマーケターとしては、この顧客接点での振る舞い方を考え直さなければいけない時期に来ていると感じる。



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マーケティング エヴァンジェリスト

理央 周(めぐる)



名古屋 売れる仕組み研究所