TIFF 〜 1日目① | ブルブルシェンコのブルブリズム

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語彙とノリの引き出しを増やしたいこの頃。

2012年8月4日(土) @お台場・青海特設会場

TOKYO IDOL FESTIVAL 2012




TIFを振り返る、略してTIFF、ということで。
画像ファイルのあれではありませぬ←

「TOKYO IDOL FESTIVAL」
2010年から始まった、アイドルの夏フェス。
今年は111組732名ものアイドルが参加。
世間的に有名なアイドルから、そうでない掘り出し物まで。
まさに“アイドル見本市”のようなイベント。

…と、こう書いたら素晴らしいコンセプトで夢にあふれたイベントなのですが、
毎年運営でいろいろトラブルが起きていたり、手放しで賞賛できないものであることも事実。
まだ歴史的に若いから仕方ない部分もありますが、出演するアイドル側にも、見に行く観客側にもできるだけ不安を与えないようにはしてほしいな、と思いますね。

以前からいろいろ思うところがあったので前置きが長くなりましたが、今年初めてTIFを見に行くことになりました。
その理由はもちろん、Negicco さんが初出演するから。

Negiccoさんは2010年の第1回、昨年の第2回と毎年出演オファーを受けていたそうです。
しかし地元・新潟のイベントが先に決まっていたため、そちらを優先。
オファーを断っていました。
昨年は「白根フルーツまつり」で梨の皮むき大会に出ていたというのは、もはや語り種というか(苦笑)

オファーが来ていたのにもかかわらず、断らなければならなかった。
歯がゆい思いだったでしょう。
ようやく今年、念願の初出演が決まりました。
しかもその最初のステージは…「HOT STAGE」。
「HOT STAGE」はキャパが約2,500人の Zepp Divercity であり、今回のメインステージです。

初出演でいきなりの大舞台。
しかもNegiccoの後に続くのが、さくら学院さん、東京女子流さん、そしてSKE48さんというビッグネーム。
そのあたりのファンが集まって、(ステージパフォーマンスが知られているかという意味での)知名度の低いNegiccoはかなりのアウェーになるのではないかと不安でした。


ゆりかもめでテレコムセンター駅に降り立つ。
聴こえてくるのはトークをするアイドルの声。
それを横目に、まずはHOT STAGEを目指します。
途中、普通にアイドルの方々とすれ違う。
うちわやチラシを配っていたり、移動中だったり。
慣れない光景に戸惑いつつも、Zepp Divercityに到着。

フロアに入ると、Negiccoの1つ前の出演者である Dorothy Little Happy のライブ中でした。
仙台を拠点とする Dorothy Little Happyさんは、TIFに出演して好評を得たことで知名度が大幅に上がったグループ。
つまり、Negiccoに先駆けて東京進出を成功させた例が Dorothy Little Happy さんであり、Negiccoも今回のTIFでこの形を目指したいところ。

満員のフロアで パフォーマンスする Dorothy Little Happy さんを後ろのほうで見ていました。
楽曲は「デモサヨナラ」くらいしか知らないんですが、良い楽曲が多いなと感じました。
曲中にはダンスパートが設けられていて、歌唱部と明確に分かれているような印象。
ダンスは切れがあり、生歌で、パフォーマンスが高く評価されているのも頷けます。
ただ歌声はアイドル特有のクセが強くて、あまり私の好みではないかな。すみません。


Dorothy Little Happy さんのライブが終わる。
帰って行くお客さんが多くて、なんとか残ってくれと願いつつ前方へ移動。
フロア右側にカメラクレーンの囲いがあるのですが、その後ろあたりまでしか行けませんでした。
まあそれでも、Negiccoを前で見てくれる人がそれだけいると考えれば嬉しいことです。
入れ替わりで入ってくるお客さんも多く、フロアは再びほぼ満員状態に。
Negicco目当てでなく、後に控えるアイドルの出演待ちであったとしても、それだけ見てくれる人がいるということは大きなチャンス。
このチャンス、物にしてもらいたいな。

12:25頃、呼び出しのアナウンスによりNegiccoのステージが開始。
特に大舞台では登場SEにこだわるNegicco。
connieさんによるクールなトラックが、Zepp Divercityのフロアに響く。
これだけでも高まる。

最初の曲は「ニュートリノ・ラヴ」。
やや緊張が伝わってくるけれど、堂々としたパフォーマンス。
フロアのほうは、ドロシーさんと比べるとやはり声援やコールが少なく、物足りない感じ。
私の周囲も、Negiccoファンらしき人はあまりおらず、ネギライトもまばら。
普段コールなどは積極的ではない(むしろあまりしたくない)私ですが、ここはがんばらないとと火がついて、恥ずかしかったけど出せるだけの声を出しました。
あの行動がはたして良かったのかどうかは分かりません。。

「ニュートリノ・ラヴ」が終わり、曲間無しでNao☆ちゃん作詞のエレクトロ「アノソラへ」に繋ぐ。
緊張感のあるイントロが響き、静と動のメリハリで魅せる。
一瞬のことだけど、この曲間無しの繋ぎは観客に確かな意志を伝えるものだったと思います。
ライブパフォーマンスとして、楽曲のスタイルとして。
さらに曲間無しで「Party On the PLANET」。
「アノソラへ」の横から「Party On the PLANET」の縦へ、異なるフォーメーションもスムーズに組みかえるあたりはさすがです。
後ろには豪華なセット、そして広いステージ。
そこにNegiccoが立っているのが不思議でないです。
良い感じ!

いつもの「こんにちネギネギ~!?」で始まるMCタイム。
笑いも起きていたりして、やっぱり初めてのお客さんはそういう反応なんだなとか思いつつも、
Zepp Divercity のフロアに響く「こんにちネギネギ~!」を耳に感じていました。

こういう場では特に大事な自己紹介。
自己紹介でどれだけインパクトを残せるか。
キャッチフレーズや特有のかけ声など、ここに力を注ぐアイドルグループも多いです。
そんな中でNegiccoは「こんにちネギネギ」の挨拶以外はシンプルであり、特に決まったキャッチフレーズは設けていません。
“自分たちらしく”がNegiccoです。

まずはNao☆ちゃん。
Nao☆ちゃんの間と声は一言で観衆を引きつける力がありますね。
「ほとんどの方がNegiccoのファンの方じゃない方。非常に怖い」
自虐的なことを織り交ぜるのですが、それもまた本人の誠実なキャラが伝わります。

次にMeguちゃん。
昨年のTIFの開催日に、前述の梨の皮むき大会に出ていたことを話します。
今年のTIFは一番大きなステージ。
「一番大きなステージに立たせていただいて、本当にありがとうございます!」とMeguちゃんが号泣。
Meguちゃんの想いの大きさを感じて、私も泣きそうでした。
本当に良かったねぇ、ぽんちゃ(涙)
舞い上がって Zepp Tokyo と間違えていたり、「梨の皮むき大会も楽しかったんですけど」とフォローも忘れないMeguちゃん、素敵です。

最後にKaedeちゃん。
Meguちゃんの号泣MCで会場が温かな空気に包まれた後にゆっくりと前に出てきて、アルトボイスで「あのー(笑)」と一言。
「Zepp Divercity さんで歌わせていただけるということで…」と落ち着いたテンションでさりげなく修正(笑)
こんな掴み方ができるアイドルってなかなかいないんじゃないでしょうか。
本人がどれだけ意識しているかは分かりませんが、段々と凄みを増しているような気がします。

自己紹介だけ見ても、Negiccoにはアイドルシーンで決して埋もれない個性があるなと感じます。
ステージ内、ファンとの間のみで完結するのではなく、あくまでオープンであるところも私は好きですし、強みでもあると思います。
この自然な感じは女性も入りやすいと思いますし、もっと女性ファンが増えてもいいと思うんですけどね。

ステージ裏に戻り、たくさんのネギを抱えて登場したNegicco。
「Negicco = ネギを持つ」という一般のイメージにも応えるようです。
Nao☆ちゃんの「ネギを投げますが…」の発言にザワザワする観客。
やっぱり世間的なイメージはそこなのね。。

ノンストップで5曲、まずは「ネギさま! Bravo☆」。
ネギを持っているということで「ねぎねぎRock~私もお家に連れてって~」かなと思いましたが、
そこをあえて「ネギさま! Bravo☆」にする選択。
積極的に煽り、広いステージをいっぱいに使ってネギを投げながらの歌唱。
お祭り的な楽しさでフロアを盛り上げます。

インパクトを残した後の大事な2曲目は「トキメクMERMAID」。
笑顔も増えて、このステージを楽しんでいるのが伝わってきます。
そうなるともう魅力全開です。
3曲目は久々の「GET IT ON!」、4曲目は「あなたとPop With You!」。
4曲連続のサマーチューン。
そのすべて色が違って、共通するのは“心地良さ”。
私が感じるNegiccoライブの最大の魅力はこの“心地良さ”なのですが、それが少しでもNegiccoのライブを初めて見る方に伝わっているといいなと思います。

ラストは「圧倒的なスタイル」。
この曲のイントロがかかったときの観客の沸き方が明らかに違う。
ファンでない方にも「圧倒的なスタイル」は多少知られているのかなと感じました。
やはり『めちゃイケ』効果でしょうかね?
ラインダンスでは、両隣のファンでない方も快く列に加わってくださり、たくさんの列ができあがりました。大感謝!
やりきったNegiccoさんの充実感に満ちた表情が良かったなぁ。
「TIF最高!」という言葉とともにNegiccoの HOT STAGE は締められました。

Negiccoのライブが終わりNegiccoファンが退場するとき、フロアから拍手が沸き起こりました。
Negiccoのライブに好感を持ってくれたのかな、あれはすごく嬉しかった。
Negicco良かった!と言ってくれる他のファンの方もいたし、やはりTIFに出て認知してもらうことって大きいなと感じました。

この HOT STAGE でのライブの模様はフジテレビNEXTやニコ生にて生中継されました。
この時間帯にNegiccoのライブを中継してくれてありがとうございます。


Negicco@HOT STAGE ①


Negicco@HOT STAGE ②


Negicco@HOT STAGE ③



映像で見ても、Zeppのステージに立つNegiccoに違和感は無い。
Negiccoがこのステージに単独ライブで立つ日が来ることは、そう遠くないかもしれません。
今回、Negiccoが HOT STAGE に立つことができたのは、以前からそのパフォーマンスを評価してくれていた方が向こうサイドにいて、総合的に相応しいと判断してくれた方がいたからでしょう。
そしてその期待にNegiccoは十二分に応えたのではないかなと思います。
あとはたくさんの人に響いてくれていることを信じて…

"Keep your own pace!"



---- SET LIST(Negicco @HOT STAGE) ----

M01 ニュートリノ・ラヴ
M02 アノソラへ (short ver.)
M03 Party On the PLANET

M04 ネギさま! Bravo☆ (short ver.)
M05 トキメクMERMAID
M06 GET IT ON! (short ver.)
M07 あなたとPop With You!
M08 圧倒的なスタイル