「どんなに恐ろしく、悲惨なことか…子どもたちの未来を思い、絶対に希望を捨てないでください」
チェ・ジウは15日の本紙インタビューで、終始暗く青ざめた顔で「想像もつかないことが起きました。
胸がとても痛みます」と語った。
「テレビで初めて大震災のニュースを見た時、これほどまで大きな災害になるとは思いもしませんでした。大災
害を描いたどの映画よりも悲惨な事態で、どうしたらいいのか…」と言葉を詰まらせた。
チェ・ジウは同日午前、日本への義援金として2億ウォン(約1400万円)を大韓赤十字社に寄付した。
「性急に行動することに慎重になっているのは事実ですが、わたし1人よりも、多くの人が、そしてわたしたち全員
で動くほうがはるかにお役に立てるでしょう。日本の人々を助けるより良い方法がないかとずっと考えています」
自身も、知人の安否を確認しようと電話した。「大震災のニュースを見てすぐに日本にいる友人や親族に電話を
しましたが、全て不通でした。
テレビの前で『どうしよう、どうしよう』と慌てふためくこと以外、わたしにできることはありませんでした。
ただ、悪くなっていく状況をぼう然と見守るしかないというのがとてもつらく、胸が痛みました。
翌日には1人、また1人と『無事だ』という連絡が入ってきました。被害が少なかった東京や大阪などに住んでいる
方々でしたが、その方たちでも『とても怖かった』というのですから、被害が集中した東北地方の方々はどれだけ
苦しんでいることでしょうか」
チェ・ジウは、特に子どもたちが今回の事態で負う傷を心配している。
「あのように小さい子どもたちがどれだけ大きな傷を負うかと思うと…。一瞬にして親兄弟を亡くし、友達を失うな
んて。その傷が後に成長してからさらに大きな傷にならないよう、手厚いケアがあればと思います」
「ジウ姫」と呼ばれるほど日本人ファンに愛されているチェ・ジウ。
この十数年間に日本を訪れた回数は数え切れないほどだ。今年はドラマ『冬のサクラ』にも友情出演するなど、
日本と縁が深い。
チェ・ジウは「今回の地震を『過去の目』で見ないでほしい」と何回も繰り返した。
インターネット上に飛び交っている「悪質な書き込み」に対してのことだ。
「今回のことは何かの戦争のせいで起きたことではないでしょう。誰かが誰かを支配するとか、虐げるとかいうこ
とでもありません。このような悲劇でさえ、敵と味方に分けるというのは、あまりにも非人間的なことではないでし
ょうか。大災害の前で苦しんでいる人々に対する普遍的な愛を示してくれたらと思います」
また、現在も続いている余震や原子力発電所の爆発事故に対する恐怖も心配だと言った。
「いつ、さらに大きな苦痛がやって来るかも知れないという不安は、どれだけ恐ろしいことか。『頑張って』という言
葉さえ助けにならないでしょうが、決してあきらめず、子どもたちの未来や今後の生活のことを思い、絶対に希望
を捨てないでほしいです」
そして最後に、チェ・ジウは「日本の人々を援助するには、金銭的な方法もあるでしょうが、それよりも大切なの
は、日本の人々の痛みをわたしたちのことのように感じ取る温かい気持ちだと思います。
わたしも今回の寄付だけでなく、みんなで相談して日本の人々に手助けできる方法について考え続けるでしょう」
と言った。
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「隣国・日本で人間の力ではどうにもできない自然災害が起きました。特に、大勢の女性やか弱い子供たちが
苦痛の中でうめき声を上げています。韓国人全員で人類愛を発揮してください」
韓流スターのチェ・ジウ(35)は15日、本紙とのインタビューで、大震災に見舞われた日本の人々に向け切実な思
いを吐露、救いの手を差しのべることに賛同するよう要請した。
チェ・ジウはドラマ『美しき日々』『冬のソナタ』などに出演、日本で最も愛されている韓流スター女優だ。
日本人ファンは、ドラマで清純なヒロインを演じるチェン・ジウを、親しみを込めて「ジウ姫」と呼んでいる。
チェ・ジウは「わたしが今、どんな表現や言葉で誰かをいたわることに、何の意味があるでしょうか」と言いながら
も「今この瞬間、救いの手を待ち、最後の命綱を逃すまいとしている方々のことを思うと胸が痛み、早く、お一人
でも早く救われることを心から祈っています」と言った。
そして、「もし韓国にこのような災害が起きたら、どの国が一番の手助けをしてくれるでしょうか。相手の気持ちに
なって、日本の人々を助けられればと思います」と思いやりと支援を訴えた。
(画像ほか、お借りしました)