Bさんは、
活字だけの書物を一冊も読破したことがありません。
活字を見るとすぐ眠くなるタイプです。
手にするのは、マンガか趣味の雑誌くらいでした。
理由の一つは、小学生の頃、
教科書を朗読した際、途中でつかえて、
うまく読めなかったことです。
クラスメイトの前で恥をかいて以来、
活字に苦手意識が生まれてしまったのです。
一年前、再就職した会社で配られたのが本誌でした。
はじめは嫌だなと思いながらも、
朝礼で毎日読み続ける中で、
少しづつ活字への苦手意識がなくなっていることに気がつきました。
朝礼で読まない休日の分も、
パラパラと目を通すようにもなりました。
読み始めてちょうど一年が経過した頃、
それまでの
『職場の教養』をてにすると、
十二冊の厚みに、読了した達成感を感じました。
今では、学ぶことへの意欲と、
読書の喜びを感じられるようになり、
進んで書店を覗くようになりました。
年末年始の休みは何を読もうかと思案しています。
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