テレビに反感を持つこと | 考えすぎ

テレビに反感を持つこと

「・・・死者2名、負傷者5名の大惨事となりました」
テレビのニュース。
人の死さえも、数字で記号化して処理をしていく。
伝える側も、受け取る側も。淡々と。


今、そのことに思いを馳せ、僕は、こうしてパソコンに向かってキーを叩いている。
淡々と物事が処理されていくことに違和感を覚えたり、
そのようなテレビに反感を持ったりしながら。



でも、よく考えてみると、
まず初めにテレビを見なければ、違和感を覚えることも反感を持つこともなかっただろうし、
そもそも、誰かが亡くなったということさえも、テレビを見なければ知らなかった。
つまり、現に僕は、見事にテレビに影響されているし、テレビから日々多くの情報を得ている。
反感を持ってみたところで、所詮、同じ穴のムジナだったことに変わりはないのだ。


もう既に自分はテレビに影響されている。
いや、単なる影響どころか、情報源としてテレビに大きく依存してしまっている。
・・・その自覚もないままに、自分を棚に上げてテレビを一方的に批判するのはみっともないことだと思う。