気ままに草を食べているラクダを見て、頭の弱い男がこう言った。
「おまえの体はずいぶん曲がっているな。どうしておまえは、そんな変な格好をしているんだ?」
ラクダは答えた。
「私の体が変だと思うのは、おまえが誤った印象に基づいて判断しているからだ。そのことに気づけ!私の曲がった体を、私の欠点だと思ってはならない。
とっとと消え失せろ。弓には真っすぐな糸だけでなく、曲がった部分も必要なように、私のこの姿にもそれなりの機能と理由があるのだ。
愚か者よ、去れ!馬鹿者の理解は、しょせんその本性を超えることはない」
★浅井ノート
自分を基準にすると、自分の基準以上のことを知ることはできない。
過去の経験や体験を参考にすると、それ以上の新しい世界へは道は開けない。
「うまくいくわけがない」「たぶんだめでしょ」「そんなこと言っても」
大概が、自分の過去の経験に縛られ、成長を止めている。
それよりも、”どうしたらうまくいくのだろうか”という思考のほうが
よっぽど健全で、建設的だと思う。