サプライズ | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

監督 アダム・ウィンガード

脚本 サイモン・バレット

出演 シャーニ・ヴィンソン、ニコラス・トゥッチ、ウェンディ・グレン

2011年 アメリカ



親の結婚祝いに集まった3男1女の子供たち4カップルが、アニマルマスクで顔を隠した

正体不明の集団に襲われる定番の密室ホラーで、感の良い人なら、途中から落ちが

分かってしまう内容なのですが、多くの伏線が張り巡らされている中、本作のタイトルでも

ある真のサプライズは、終了間際に用意されていて、このラストシーンのアイデアだけで、

評価されたと言っても過言ではない作品です。

次男の恋人がヒロインで、「エイリアン」のリプリーも真っ青の大活躍をしますが、

女戦士と見間違う程の凄まじい戦闘能力と残虐ぶりに、犯人たちが気の毒になってしまいました。

ネタバレあり

(映画を観ていない方は、絶対に読まないで下さい。)


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

今までにない、ユニークで斬新だと評価されたラストシーンは、

次男が事件の裏で犯人たちを操っていた事を知った恋人が、怒りを抑えきれずに

次男を刺殺して、襲撃犯含めて唯一の生存者になるのですが、

単身で駆け付けた警官に、殺人鬼に間違われて銃弾を受けて倒れてしまいます。

その後、玄関のドアに斧が仕掛けられていることを知らない警官も、

部屋に侵入する際に刃を体に受けて犠牲になり、登場人物が、すべて死んでしまう

と言う内容です。

ただ、観賞後の後味の悪さが残ってしまったので、私ならもう一捻りして、

次男に襲い掛かろうとした恋人を、警官が誤って射殺してしまい、

観客をがっかりさせた後に、警官を部屋に招き入れようとした次男が、

犯人の侵入を防ぐために、恋人によってドアに仕掛けた斧の犠牲になるエンディングに

すれば、良質なカタルシスが生まれていたと思うのですが、どうでしょうか?



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