2月24日の「プロフェッショナル 仕事の流儀 」は料理人・西健一郎氏。
西氏は30歳で独立し新橋に自分の店を構えました。
そのお店は作家などの食通が集う人気の店になりました。お客さんも満足しています。
それで十分なんじゃないかと私なんかには思えますが、西氏は「本当にこのままでいいのか?」と思ったそうです。
現状に満足しない姿勢。
その姿勢は純粋な積極性から出ているのかどうかは分かりません。
もしかしたら恐怖心から出ているのかもしれません。
どのような形からであれたとえ周りが満足していても自分自身では「現状に満足しない」心構えが一流への道につながっているのかもしれません。
西氏は毎年おせち料理を作っているそうですが「去年よりも良いものを作る」事を目標にされているそうです。
必ず前年よりも良いものにする。
毎年毎年の成長を積み上げていけば、いずれは大きな進化になっているはずです。
勝間和代氏が「久米宏のテレビってヤツは!?」にて0.2%の法則と言うのをおっしゃっていました。「今日より明日、0.2%ずつで良いから効率化すると1年後、効率や生産性が倍になる」と言う法則です。
少しずつでも成長していく。
そのためには「死ぬまで、勉強」し続けないといけないわけですね。
西氏は、最後に必ずお客さんを見送って自分問いかけています。「喜んでもらえたか?」と。「もっとおいしくできなかったか?」と。
「死ぬまで、勉強」と言うのは1つの道を究める(それでも極めきれない?)職人の道と結びつくイメージが強いかもしれませんが、今後はどんどん「死ぬまで、勉強」の姿勢が求められる人たちが増えていくと思います。
組織に属している場合、下手をすると年齢がいってある程度の役職になった人は「黙っていてくれる方がいい」みたいな雰囲気があったかもしれません。
実際に現場で動いている実行部隊の言うこと決めたことに黙って判をついてくれていればいい。
「組織に属しているが半分引退している」ような状態が許されていたし、その方が若手も組織も都合が良かった。
そういったことはあったかもしれませんが、今後はなくなっていくでしょう。
今、あなたは何ができますか?
問われるのは基本的にはこれだけ。
そうなるとこれだけ世の中の動きが早いと職人の道ではなくとも勉強し続けないと行けません。(何を持って「勉強」と言うかは違うでしょうが)
また、60歳になっても70歳になっても働き続ける「生涯現役社会」が来る可能性は高いと思います。
簡単に言えば「死ぬまで働け」と。(それが言いすぎなら「年齢に関係なく働ける人は何かしなさい」と)
お国がお年寄りの面倒を見切れない(年金の問題を考えれば分かりますね)し、労働力人口が激減するのだから60代70代も働いてくれと。
そうなってくるとまさに「死ぬまで、勉強」しなければならないわけです。
逆に言えば「死ぬまで、勉強」できる人には面白くやりがいを感じられる世の中になっていくのかもしれません。