題名を見てピンとこなかったので、試写を見逃すところだった面白い作品「エンダーのゲーム」に間に合いました。ケンカに強い子供を戦争に利用しようとたくらむ大人たちが気味悪いです。

SFですが、現実の少年兵の訓練ってこんな感じじゃないのかな、と思えてくる描写もありますし、それよりなにより、あのアニメに似てる、この映画に似てる、あの本のエピソードもたし

か・・と芋づる式にいろんなものが浮かんできてびっくりしました。70年代に描かれた本だそうです。主人公の少年が、ケンカの相手が倒れたところを足で蹴り続けるシーンがあって、そこ

が大きなポイントになってるんです。相手が戦闘意欲を無くすところまでやらないとケンカには勝てないらしいのですが、まさにそれを実践してるわけです。でも、現実のケンカをやってきた

人というのは、どのへんまでやっていいか、どこからはあかんか、というラインも引けるようになるもので、この映画の主人公も大人たちの狙いが見えてきた時点で非常に苦しむ。原作者の人

の年齢に、1まわり、2まわり足してみると、第二次大戦がかなり近くなってきます。“モラルだなんだと言ってられるのは平和な時だけだ”という台詞があってリアル。身のまわりで起こったことを小説にしたのかな、そう思うにつけますますリアルに感じる作品です。

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