犬のしつけのチャートトップ１位

タッタッタッタッタッと、ノー！と言われたものをくわえて歩く時のロックは天才的に忍び足になる。彼のお気に入りは何故か靴下で、おもちゃがいくつ目の前にあっても靴下で遊んでるし、これだけは何回　NO! と伝えても懲りずに盗もうとする。あまりにも気にいってるみたいやからあきらめて片方だけプレゼントしたけど、片方ではどうしようもないことに気づき結局両方あげた。




ロックは雰囲気で？いろんなことばを理解してるように思う。
自分の名前、NO(あかんこと)、よしよし(褒められてる)、OK(コマンドからの解放)、待て、座れ、ハウス、来い、アウト(くわえてるものを出す)はどうやらぼちぼちわかってきた模様。犬がコミュニケーションをする時に使うカーミングシグナルとか言うやつも出すし、お母さんからきちんと教育を受けてきたのがわかる気がする。８週間は絶対にお母さんといっしょに過ごさせてやりたいと言っていたブリーダーさんは、きっとこういうことも考えていて、気付きもしないいろんなとこで守られてるその愛情と懐の深さみたいなことを毎日知る。
海に浮かぶ小舟みたいなロックとの生活も、その海にまだ知らんいろんな思いがこもってると思うとこころ強い。
そして、あとは〝子犬をおうちに迎えたらまず最初に覚えてほしいことランキングぶっちぎりの第１位〟にきっと何十年も輝く、「トイレの場所」をもうちょっと正確に覚えてくれたら言うことなし！やねんけどなあ。小舟が浮かぶ海がどうか彼のトイレではなく、愛情の海でありますように。

憎いやつ！

　イスの下からにゅるーと伸び出るうなぎ犬。












今日から仕事もはじまり、ロックを孤独にさせる時間が増える。この３週間彼のためにできるだけそれに慣れさせてやりたいと考えて知らん顔をしようとしたけど、こうしてたっぷりといっしょにいてやれる時間は限られてると考え直して、今日は今日に思いっきりであろうとした。
今日仕事から家に帰ってきてもすねてる様子もなく、彼も今日に思いっきりで迎えてくれた。それで、ああそうか。その考えは彼から来たんやと気づく。ロックは５分くらい休まずにタックルをして来て、その後は自分の時間に戻る。トイレもちょっとづつ覚えてきてくれたけど、褒められたくておしっこを２回に分けるところが憎い！

バルコニーは何もないのにクンクンして、そーっと歩き回る。

いたずらを全部許させる最強の後ろ姿。




２０１１年２月７日
トイレをストライク取る確立が７０％くらいまで上がって来た日。

１週間他のことは何もせずにずっと家にいた奴の頭の中

ロックが家に来て１週間。ただただひたすらいっしょに遊ぶ毎日。トイレ掃除にはやくもうんざりして根負けしそうになったり、今はバケーションを取って仕事を休んでるからうだうだと夜が遅くなって朝ごはんをあげるのを面倒に感じたり、気がつくといつの間にか赤ちゃんことばになりそうやったり、で、誰も見てないしいっか。と思う自分の誘惑に打ち勝つための１週間やった。(あかんあかん！)
人生においてだいたいの自分の誘惑には負けてきた僕が、今回は
①家の中は何回でも掃除をしてきれいにした
②朝ごはんは毎朝あげてる(１回起きてごはんをあげてからまた寝ることにした)
③赤ちゃんことばにはちょっとしかならんかった
ということで、自分に打ち勝ってる！(毎日仕事を休んで他のことは一切せずに、たったこれだけで満足できる僕です！)

ロックの首に光るのはブリーダーさんから届いた愛情の結晶。

犬を飼うと自分の生活や考えが正される。いろんなトレーニングの方法や考え方があるけども、その中で自分がどれをいいと思って、どれをきちんと実行していくことができるかが問われてるように感じる。今のところロックと生活していく上で大事にしたいと考えてるのは
①犬は犬やということ(人じゃないって意味)
②同じ犬種でもそれぞれ違うということ
③教わる方ではなくて、教える方に解決方法があること
④褒めることがとても大事であること
⑤それを犬といっしょに楽しむということ
こんなに犬について、トレーニングについて、食事について、環境やストレスの感じ方について…を調べたのははじめてで、自分が未熟であることをよく知る。同時に世界中で同じように犬との生活を楽しんでる人たちがいて、もちろん犬を大事にできなかったできれば出会いたくない人たちもいて、でも同時に困難な犬を助けてあげてる立派な人たちもいることを知る。
勉強が苦手？嫌い？ほんまは得意やけどやらへんだけ？の僕でも、こうしていろんなことを学びたいと思えるのは、ロックが持ってきてくれた大きな財産のひとつと思う。
毎日の吐きそうになるこの繰り返しを、それでもいいと思わしてくれる。



２０１１年１月？日
毎日ずっと家にいて、おそらく頭がおかしくなってきたであろう日。