威張る人、威張らない人

多くの人に「あなたは威張る人が好きですか？威張らない人が好きですか？｣と聞くとほぼ100％｢威張らない人が好き。｣という答えが返ってきます。それなのにこの世の中では何故威張る人が多いのでしょう。威張るという行為は、人に嫌われる行為なのです。でも、威張りたがる人が世の中には本当に多いですね。本人は何も分からず満足しているのですけれども、威張れば威張るほど人からは嫌われているのです。大体、会社や役所で色々な肩書きが付き出すと、威張りだす人が多くなります。これほどバカな行為は無いのですが、本人は気付かないのですね。同じ事を伝えるのに、何も威張ったものの言い方をする必要は無いのです。

威張る人というのは、元々自分の潜在意識の中で、自分が弱いという事を知っているのですね。弱い人間が肩書きなどの支援があると威張りだすのです。こういう人間は、普段は散々威張っているくせに、いざとなると責任逃れや、問題から逃げたり、人のせいにしたりして、全く役に立たない人間と思ってよいでしょう。普段威張っている人間は世の中の役には立たないのです。元々、自分の実力以上に自分をよく見せようとか強く見せようとするから威張るのです。これは本人は分かっています。いざとなると自分の意識のどこかで怖くなる事も分かっているのですね。威張るという行為は恐怖心の裏返しなのです。

何故こういう行為に走るかと言うと、やはりそれは自分の自我なのですね。弱くて実力も無いのに、自我だけは一丁前に強い。こういう人間が威張るのです。多分、あなたの周りにもこういう人間が居るでしょう。こういう人間が上司になると嫌ですね。元々人間力が無いから、自分の言う事を人に聞かそうとして無意識のうちに高圧的になるのです。もっと、おバカな人間も居ます。普段威張っていて、本当に自分は強いと思い込んでいる人間です。こういう人間は自分が大変な目に遭って、初めて自分の愚かさを知るのですね。

若くして外資の社長になった私は、こういう類の人間でした。全く、一人になれば実力も無いのに、組織内の権限を与えられているので、それが自分の実力と勘違いするのですね。その上、自我が強いので、方程式どおりに威張るのです。まあ、昔の私は本当にバカでしたね。今から思い出しても笑い出します。それほど悲しいくらいのバカでした。

自分に大変な時期が訪れて、初めて自分の愚かさに気付きました。気付いた瞬間から自分の事が怖くなりましたね。余りにも愚かでどうしようもない。まあ死んだ方が良いかなとも思いました。バカは死ななきゃ治らないと言いますからね。でも、そんな時に禅と出会って、死ぬ代わりに坐禅の修行をしたのです。今こうしていられるのは坐禅修行で自我が小さくなってきたお陰ですが、今となって一つ分かった事があります。それは、本当に自分に実力があると威張る必要が全く無いということです。

逆に実力があるほど謙虚になっていきますね。本当に実力があれば自分を偉そうに見せる必要が無いのです。威張らないから人にも好かれます。そして威張る代わりに感謝の念が沸いてくるのですね。人からみれば威張られる代わりに私から感謝されるのです。これには結果に天と地の差がありますね。私は別に人に好かれようとして、威張らないわけでは在りません。威張る必要が全く無いから威張らないのです。

自分で自分の事業をしているわけですから、組織の権威や肩書きを笠に着て威張ろうなどとは、思わないのですね。事業が自分で自分が事業です。威張る必要が無いのです。昔バブル期に中小企業のおっさん社長などで、いきなり金が入ってきたりしたものだから、勘違いして威張っていた人も居ますが、今は落ちぶれてやっと自分の実力が分かった事でしょう。大変な目に遭うと、大概自分の実力のなさを思い知らされるものです。

実力がなく、心の弱い人間はちょっと役職などを得ると威張りたがります。実力があり、心が強い人間は決して威張りません。何故なら元々強いのだからあるがままで威張る必要が全く無いのです。こういう人は謙虚ですね。そして、いざとなった時には本当に頼りがいがあります。もし自分が威張っていたとしたら、自分は実力が無く、弱い人間でいざとなった時に糞の役にも立たない人間だと思ってください。もし自分の上司がそうであっても同じ事です。いざとなったら弱くて全く役に立たないでしょう。威張るという行為は人間として人に嫌われる情けない行為なのです。こういう人間の被害を受けない為には、自分が強くなる事です。坐禅は強い心を作る一番効率の良いトレーニングですよ。一度試してみてください。

合掌

仏光

仏光さんからのお願い

ブログ本出版を目指しています。下二つのアイコンのクリックをお願いします！

人気ブログランキング参加中。クリックをお願いします↓

ブログ村ランキング参加中。こちらもクリックをお願いします↓