子供の乞食 | 武漢の歩き方

子供の乞食

年の頃で言えば小学生ぐらいの男の子が、地面に「家に帰りたいが

お金が無くて帰れない。だれかバス代を恵んでくれ」って書いてうずく

まっていました。


別に可哀想だとも何とも思いませんでしたが、実験の為に20元あげ

てみました。


しかし、思ったとおり一向に帰る気配がありません。ずっとその男の

子の前に立って「何で帰らないんだ」とか「お前もしかして嘘ついた

のか?」なんて15分ぐらいかまっていると、変な親父が近づいてきて


「なんなんだお前は!邪魔するな!あっちに行けっ!」


と俺に怒鳴ってきたので引き上げました。



中国では田舎から子供を掠ったり、買ったりしてきて乞食をやらせ

るという商売があるわけですが、多分に漏れずこの少年もそういう

運命の子だったというわけです。


ボスは遠くから監視していて、さぼらないようにチェック。稼ぎが悪

い日はメシ抜きはもちろんのこと、折檻されたりなんてのもザラだ

と聞きます。


悲しいことですが、人間は平等ではないということを、この国にき

てから学びました。だからこそ、みんな生きる為に必死なわけで

す・・・・日本人とは違ってね。



なんていっても、ここは5000~8000元ぐらいで子供が買えちゃう

ような国ですから・・・・。



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