ホテル事業を展開する「岡本ホテルシステムズ」(東京都中央区)と関連会社「オー・エム・シー」(同)が5年後の元本保証をうたい、会員制クラブへの入会金名目で預託金を不正集金したなどとして、警視庁と兵庫県警などの合同捜査本部は26日、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、同社事務所など関係先約90カ所を家宅捜索した。出資者は少なくとも5千人超にのぼり、計約200億円の預託金を集めたとみられる。

 預託金の一部、少なくとも数億円超が使途不明になっていることも新たに判明。一部は暴力団が関与するヤミ金業者に流れた疑いがあり、捜査本部は不正資金の実態解明を進める。

 両社は平成17年4月以降、会員制温泉クラブ「岡本倶楽部」への入会を勧誘する際、100万~1千万円の預託額の元本保証を約束したうえ、岡本ホテルグループのホテルに宿泊できるポイント券(60万~815万円分)を交付。「宿泊に使用しない場合60~75%で買い取る」と宣伝し、首都圏を中心とした5千人超から計約200億円を出資させたとされる。捜索容疑は、オ社が19年以降、数人から数億円を不正に集めたとしている。

 捜査関係者によると、解約時のトラブルも複数あり、預託金の募集を始めた当初から、元本保証が確約できるシステムではなかった可能性が高いという。

 岡本ホテルシステムズは昭和62年に不動産会社として設立。12年に元会長が経営に参加し、別会社が経営していた施設を買収するなどしてホテルグループを形成。現在は関連会社を含め全国7県で11のホテル経営にかかわっている。

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