さらに、
参考「なぜ、中国共産党が勝ったのか?」
の続きです。
今回は、この本の中で、1番笑えた部分です。
それは、孫文の考えた、中国をどうやって民主化し、
欧米と対等レベルの社会に引き上げるか?
の方法です。
面白いので、ちょっと長いのですが、
そのまま引用しちゃいます。
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孫文は言う、
「中華民国の国民は国家の主人であるが、
実際には生まれたての赤子のように幼稚である。
革命党はこれらの幼稚な国民を養育し教育する母親の役割を、
責任をもって引き受けなければならない」
〔「三民主義」講演・〈民族主義〉第5講〕。
孫文は愚民論に基づき、中国の民主政治の実現のためには
「軍政、訓政、憲政」の三段階が必要で、
段階的に民主化を実現しなければならないと主張した。
軍政の段階というのは、
革命が成功した直後に、革命軍の軍政府が独裁的な
「軍法之治」を実行する段階である。
憲法もなく議会もない。
軍政府の軍事統治下で反革命勢力の反撃を粉砕し、
政治の民主化に必要な環境を整備するのである。
次に、民主化に必要な環境が、初歩的段階に達したとき、
訓政の段階に入る。
訓政の段階では、地方レベルでの民主化が進行し、
人民大衆に対する民主政治の指導と訓練が進められる。
しかしこの段階でも、全国レベルでは中央政府の独裁である。
そして、人民大衆の政治的自覚が成熟すると、
最後の憲政の段階に入る。
憲政の段階では、成熟した国民が選挙を行なって憲法を制定し、
独裁する中央政府を解散して民主政権を樹立し、
真に民主化された最終的な「憲政の統治」が実現される。
#####
どうでしょうか?
まるで、
韓国と台湾の戦後の歴史を読んでいるようでは、
ありませんか?
戦前の日本の努力によって、
戦後40年くらいかけて、
「憲政の統治」が実現されました。
中国本土では、
やっと香港で訓政が始まったくらいで、
まだ、ほとんど軍政。
このペースでは、あと千年はかかりそうだよね。
北にいたっては、いつまで待っても無理っぽいよね。
こんな教科書
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より、よっぽど中国、朝鮮の歴史になってるよ。
参考「中国の歴史教科書を読んでみました」
これ、歴史の記述じゃなくて、未来の予言だよ。
孫文って凄い。
もっとも、
空港からホテルまで車に乗せてもらってから、
ホテルの回りをグルッと一回り歩いて見れば、
それ(民主主義)、
台湾人には出来ても、中国人には出来ないことは、
すぐ分かるんだけどね。
参考「台湾に観光旅行に行ってきました」
参考「中国人の運転」
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