前回、
でOSは、データの塊に名前をつけ、
データの種類を示す拡張子をつけて、
管理していることを、述べました。
でも、この状態では、
管理するファイルの数が1000個とか、2000個とかになってくると、
数が多過ぎて、訳が分からなくなってきます。
そんな時は、どうするかといえば、実世界と同じです。
本は本棚に、CDはCD置き場に、
つまりデータの種類毎に分類して整理していくわけです。
コンピュータの世界では、
名前というラベルを貼ったファイルの置き場のことを、
フォルダ、または、ディレクトリと言います。
また、入れ子構造も可能で、
フォルダの中にフォルダを入れることが可能です。
つまり、フォルダとは、
中にファイルまたはフォルダを持つことが出来る箱のような物です。
つまり、ファイルを特定するためには、
「Aフォルダの中にある、Bフォルダの中の、Cファイルだよ。」
ということです。
で、このフォルダとフォルダ、
あるいは、フォルダとファイルの区切りに、
linuxでは"/"、Windowsでは"\"を使います。
実際、先にあげた、安室奈美恵の曲は、僕のコンピュータの中では、
music/amuro namie/best friction/01 Do Me More.mp3
になっています。
また、僕の前回書いたブログ記事は、テキスト版が
bscpp/2016/20161212/とどのつまりOSは、何をしているのか？.txt
html版が
bscpp/2016/20161212/とどのつまりOSは、何をしているのか？.html
になっています。
これは、
「bscppというフォルダの下に、記事を公開した年、日付のフォルダを作り、
その下に、記事のタイトル名のファイルに格納する。」
というルールを僕が決めて、そのように運用しているということです。
この管理方法は、
書斎の中の整理を個人の好みに応じて自由にして良いのと同じで、
全く自由です。
ただ、最近のOSでは、
音楽は"音楽"という名前のフォルダに、
文章は"ドキュメント"というフォルダに、
画像は"画像"というフォルダに、
デフォルト（初期設定という意味です）に設定されていることが多いです。
それをそのまま使って不都合無ければ、それで構いませんが、
分かった上で使わなければ、どこに置かれているか
分からなくなることは、知っておいて下さい。
あと、余談ですが、
実装的（これ、ソフトウェアの作り方くらいの意味です）には、
フォルダというのは、自分の下に、どんなファイルやフォルダがあるか
のデータを保持したファイルにすぎません。
つまり、
「フォルダもファイルの一種に過ぎない。」
ということは、覚えておいて下さい。
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