去る3月29日は、広島県は世羅町の弘楽園にて、MOTO-1中四国エリア戦第一戦が行われました
まず結果から先に言いますと、16台参戦のMOTO-2クラスにて、4位入賞しました
この16台の中でB級ライセンス所有者は9人でしたが、その中では1位になりました。
広島への出発前・・・
A級B級合わせた16台の中で6位以内、B級ライセンスの中で3位以内が必達目標でした。
レース当日の朝の公式練習の時は、この目標は到底達成出来ないどころか、真ん中に入る事さえ危うい状況でしたが、なんとか目標を達成出来ました。
これも単衣に、皆様のおかげです。
特に今回監督として付いて来て下さった”ちゃんぷ”氏の力が大きいです。
氏の力添えがなければ、当日の公式練習以降の活躍はありませんでした。
氏にはマシンの整備・準備、レース展開のアドバイス・走り方の技術的な事ばかりでなく、資金面でもお力になって頂きました。
この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
・・・それにしても、何とか目標を達成出来た
前回の九州REAL-1第一戦にて転倒し、周りをガッカリさせ、みんなから説教を受け、悔しい思いをし、干からびそうになってましたが、ここでとりあえず一つ、少しだけ心が潤う事ができました
YOSSHIやったよー
君とのオフロード練習のおかげで、ダートでそこまで離される事がなく、得意のロードで追いつけていい結果が出ましたよ
AMRカスタム管理人さんレース前にコメント有難うございました
関西REAL-1の後メッセージを頂いてから、なんか大幅に成長した気がします
ロードサービスRISEさん、出発前に資金提供ありがとうございます
おかげできっちり走れました
D-Garegeさん、グルービングガンを貸していただきましてありがとうございます
#44の優介くん、愛媛のリョーコ
さん、声掛けて下さってありがとうございました。
白いWRのやっさん、レース後コメントくれて嬉しかったです
勇気・大気、一年後は僕にライバルと認めてもらえるように頑張りますと言ってくれてありがとう
その他、スペースの関係で割愛させて頂きますが、、いつもコメントくれる方々ありがとうございました。
前日練習・・・
さて、前日はレースが行われるコースの半分、ロード区間だけ練習する事が出来ました。
まる一日走って3150円はめちゃくちゃ安い
良いところだべ
・・・ところで、当日の朝コースに着いたのは、AM6時頃で、気温は何とマイナス2度
嘘やろぉー
福岡はもう、桜の満開の時期が過ぎてると言うのに、信じられへん
そんな感じで、僕が走行を開始したAM10時も、気温が低かったのだろう・・・
タイヤも異常に冷えてるせいか、コースインしてすぐから、
ちゅちゅちゅちゅ・・・と、ごく低速やのにすべり始めた。
(おいおい・・・嘘やろー
じゃあここで思いっきりバイクを寝かせたらどうなるねん・・・)
と、バイクを倒しこみしたら、異常にリアタイヤが流れ始めた
カウンターを当てたものの、流れが激しすぎて、リアタイヤがフロントタイヤを追い越した
(ちぇっ、流れが激しすぎるな・・・)
と、思った瞬間にはバイクがハイサイドを起こし、身体が放り投げられた
パカーン
と頭を路面に叩きつけられたから、一瞬脳震盪が起きるかと思ったけど、幸いに起きなかったのですぐに走りだす事が出来ました
そんなこともあり、全然ペースが上げれなかった
アクセル開けようと必死なんやけど、死神を振り切る事が出来ず青ざめました
二本目の走行、やはり死神を振り切る事が出来ず沈んだ。
三本目、気温が低過ぎて体温が上がらないから駄目なんじゃないかと気づいて、上着を着てコースイン。
ここでようやく死神を振り切った
それ以降はペースも上がり、いい状態で練習を終えました
・・・ところで練習中、タイヤウォーマーが不調を起こしました
明日のレースも気温が低い事が予想されるのに、ウォーマーなしはかなり厳しい
しかし、僕がバイクを整備してる間に、ちゃんぷ氏がウォーマーを修理してくれました
助かったぁーーー
・・・練習後の夜
さて、練習を終えて、明日のレースに向けてバイクの整備をし、コースのピットにバイクを置いて食事に離れた町まで行きました
明日はよろしくね、CRFくん
今回はゼッケンが38番です。したがって、#36saluではなく、#38saluとなってしまいました
町に出ると、ナフコとマックスバリューがあったので買い物しました
イオングループ大好き、ナフコ大好き人間としてはうれしい限り
それにしても、マックスバリュー24時間ちゃうねや
そして、ジョイフルが隣にあったので、そこで食事
ジョイフル大好き人間としては、これまたうれしい限り
実は僕、ガストはあまり好きやないねん・・・
昔、バイトの面接に行った時、落とされてしまったのよ
(数年後、妹はそこでバイトしてんけど)
とにかくメニューとかもジョイフルの方がいいよねぇー
あ、なんの話やねんて・・・
ハンバーグとサイコロステーキの和食セットの大盛りと、ミートスパゲッティー食べました
やっぱ、レース前は炭水化物を多く摂っておかないとね
(って、肉なんかほんまはあんまり食べたらあかんのやろうけど)
そして、風呂屋に直行
しかしここで問題が・・・
行く途中、風呂屋に電話したら
「すいません、もう閉店しました」
と言われました
付近にあと2軒風呂屋があるので、とりあえずそのうちの一軒にも電話・・・
「すいません、20時で閉めました・・・」
えぇーーーーー
ウソだろーーーーー
風呂屋は深夜まで開いてると思ってたので(ほとんどの人はそう思ってるだろうが・・・)正直ぶっ飛んだ
(おいおい、風呂なしかよー)
と思いながら、20キロ離れた最後の一軒に電話・・・
「21時半までに来ていただけたら入れますよ」
うぉっ、あと一時間しかないやん
と言う事で、急いで行ってなんとか入れました
その後、車の中で寝袋で寝ましたが、再び氷点下になったので、凍死するかと思いました
・・・レース当日
朝の公式練習
当然の事ながら、ここからレースが行われるダートありのフルコースとなります。
(前日の練習時はロード区間だけで、言うならばレースが行われるコースの半分しか使わせてもらえなかった。)
フルコースを見て一言・・・
ダート長ッ
前日練習してたロードコースを出て、グリップするやらせんやらよくわからないアスファルトを通り、ふかふかの砂()を通り、ジャンプ台をひとつ越えて・・・
またまたふかふかの砂を通り、
そして絶対グリップせんやろーと言いたくなるような、荒れ荒れで、砂の浮いたアスファルトを通り・・・
再びロードコースへと帰って来るようなコースでした。
YOSSHIと佐賀大和でさんざんオフロードでバンクを使って曲がる方法を練習して来たのに、このコースのダートにはバンクが設置されてない
ぎょえぇーーーーー
れ、練習の意味が・・・orz
公式練習前、ちゃんぷ氏からダートでの乗り方をレクチャーされ、いざコースイン
ロードを無難にこなし、ダートへ入る・・・
(うわっ、ダートめっちゃ怖っ)
ふかふかの土にやられ、意気消沈・・・
ロード区間で取り戻すものの、ダートでは撃沈されっぱなし。
おまけにダート区間で転倒者も相次ぎ、それを処理せなあかんかったから、さらに上手く走れなかった
そんなこんなで恐怖心に負け続け、レクチャーされた事がまったく出来ない。
(と言うか、恐怖心が強すぎて、それが頭からぶっ飛んでどっか行ってしもた)
(ちぇっ、ダートの苦手さがもろに露見したじぇ・・・
このままだと、6位以内はおろか、真ん中さえ走る事は困難だべ・・・)
結局ペース上がらず、公式練習が終了となりました。
ピットに戻って来ると、不機嫌そうなちゃんぷ監督の顔を見て、この絵文字一文字が頭に浮かびました・・・
これ以外には全く頭に浮かびませんでした
「すいません、ダートが怖くてうまく走れませんでした・・・」
「あたりまえやん、俺の言った事一つもやってないやん」
そんなこんなで公式練習は終わり・・・
「俺がタイヤを変えておいてやるから、君はこの後のMOTO-1クラスのライダーのダートでの走りを見てイメージを作っておけ」
そういわれ、池田選手、深江選手の走りを観察し続ける。
そこにタイヤ交換を終えたちゃんぷ監督がやって来た。
「いいか、ここであの人たちはこうしてる、君の場合はこうだ・・・」
と色々と言って頂いたおかげで、イメージが形成された。
・・・タイムアタックヒート
「今日のレースでは、#12(speed masterの圭さん)が一番速いようだ。いいか、あれに意地でも付いていくんだ」
(・・・MOTO-2出場ライダーはダミーグリッドについて下さい)
とアナウンスが流れた。
「まだ動くな、#12と同時に動け・・・
まだ待て・・・
よし今や、行け」
監督に言われ、#12の真後ろでダミーグリッドに並ぶ。
(こんな人たちに付いていけるわけないやん・・・
・・・いや、自分を信じないでどうする。
そう思った時点でおまえは負けや、ネガティブな思考は一つづつ潰していけ。
ついて行くんや)
そしてスタートの合図で前車一斉コースイン・・・
得意のロードは当然ついて行けた・・・
そしていよいよ苦手なダート・・・
(あれっ、そんなに離れないぞ・・・
意外とついていける・・・)
何周回っても、意外とついて行ける。
目の前には神田選手がいる・・・
よし、この人に引っ張ってもらおう・・・
そして、タイムアタックの時間のすべてを神田選手の後ろについて研究する事にした。
チェッカーが振られ、タイムアタックヒート終了・・・
ピットに戻って来ると、監督の顔が明るい
「ダートも良くなった。予選は4位だ」
嘘やろーーー
4位ぃーーー、まじ嬉しいんですけど
・・・セミファイナルヒート
いよいよセミファイナルヒートが始まる。
ここでファイナルヒートでのスタートの並びが決まる。
スターティンググリッドは二列ずつだった・・・
つまり、4位なので、二列目の後ろからのスタートだった。
グリッドに付くと、隣にちゃんぷ監督がいた。
「後ろ見てみぃー」
と言われ、後ろを振り返ると、12台のマシンが自分の後ろに控えて並んでいる。
(おーーー、俺すげーーー)
と思った。
「スタートした瞬間に、ゴールの瞬間の事を考えるんや。
どのようにゴールしたいかイメージしたら、その瞬間に全てが組み立てられる。
目の前の結果を追い求めるから転倒するんや」
と、RISEの信也さんに言われた事を思い出した。
(ここで転んだら、同じ位置に戻って来るまで12台も処理しないといけないのか。
それは無理だな・・・
絶対に転ぶものか)
そして6周のセミファイナルヒートがスタートした。
転びたくないと言うのが一番大きかった僕は、序盤を抑えて走った。
順位を上げるチャンスは2周目にやって来たが、抑えて走っていたため前との差が少し開いていたので、そのチャンスを生かす事が出来なかった。
そのまま無難に4位でチェッカーを受け、決勝であるファイナルヒート4番手スタートが決定した。
・・・ファイナルヒート
こうしていよいよファイナルヒートが始まった。
泣いても笑ってもこれが最後。
この結果が全てと言う恐ろしいファイナルヒート・・・
例えばタイムアタックヒート(予選)1位で、セミファイナルヒートも1位だったとしても、このファイナルヒートで転んで最下位になると、ポイントが全く付かない。
その上、誰も評価してくれない。
緊張した。
心臓がバクバク言い出したのが分かった。
でも、楽しもうと思った。
初めてのコースで、未知の人たちと、最高のバトルをしたいと思った。
始まったら、チェッカーなんて振られなくて、永遠にこの人たちと走りたいと思った。
みんなの事がわかってる九州ではなく、手の内のわからない人たちばかりのアウェーでのレースだったから、楽しもうと思った瞬間、逆に気持ちが落ち着いた。
スタート直前は、闘争心と集中力を呼び起こすよりも、落ち着くようにした。
ウォーミングアップランが終わり、いよいよスタートとなった。
日章旗が掲げられる。
エンジンの回転を上げ、スタートにそなえる。
バイクの前方ギリギリに座り、クラッチを繋いだ瞬間にフロントが浮かないようにする。
フロントが浮いてしまうと、場合によってはアクセルを緩めたり、パワーバンド以下でのシフトアップを余儀なくされたり、強烈な力のお陰でミッションのギアが噛みこんでシフトアップ出来なくなったりするからだ。
そして日章旗が振り下ろされると同時に、前車一斉にスタート
僕はフロントアップを嫌い過ぎたため、クラッチのミートで、若干有効回転数を外してしまった
(ちぇっ、加速が鈍い・・・)
右後ろに後続車が僕のイン側を狙ってやろうと言う気配を感じたので、スタートで順位を上げるチャンスをうかがうより、後続をブロックするために、早めにインを閉めるラインを選んだ。
幸い、スタートから、第一コーナーまでの距離が短かったため、4位は死守出来たものの、長ければやられてただろう。
そんなこんなで15周のレースが始まった。
実は、一周一周が長いので、6周のセミファイナルヒートでもちょっと疲れてた。
今度はこのコースを倍以上の15周・・・
体力の温存をはかるため、前半を抑えて走った。
5周目あたりから、前車と3位争いが始まった。
ダートで少し離されるも、ロードで追いつき、何度かインを伺った。
僕がインを突いても、さすがに相手も上手く、アウトからブロックされた。
しかし、確実にプレッシャーを与える事に成功し、着実と相手の体力を奪い始めた。
レースの10周目付近で、前を走るライダーの動きが若干乱れ始めた。
(よし、そろそろ崩れ始めるぞ
チャンスはもうすぐやってくるはず)
しかし、相手はそれ以上は崩れなかった・・・
僕はロードで真後ろに付くものの、ダート出口で離されるので、それ以上のチャンスは作りだせなかった。
さすがやな、栗本選手は・・・
あのプレッシャーを15周にも渡って耐え続けるとは
敵ながらあっぱれとはこのことを言うんやろなぁー
僕だったら完全に精神崩壊してる(笑)
素晴らしい
まぁ、そんなこんなでなんとか4位入賞
嬉しかったー
あ、長々と書いてしまったけど、次は九州でのレース
そのレースまでに、もっと腕を上げて、体制もしっかり整えるぞぉーーーー