インパクト時のライ角って何? 調整する必要があるの? | クラブ職人の休憩室 新館

インパクト時のライ角って何? 調整する必要があるの?

最近、「インパクトライ角」って言葉をよく聞きます。
「ライ角フィッティング」とかって言葉聞いたことありませんか?

うーん つまり…
『インパクト時にソール全体が地面に接しているのが正しいライ角である』
っていう理論ですよね?

まぁ確かに…
インパクト時にソール全体が接地していれば、フェイスやヘッドがまっすぐと向いているから
正しくボールは飛んでいくんじゃないか?って考えちゃいますよね~

まぁ~ 間違えではないと思いますが…
すべてのゴルファーに対して有効的な打ち方というか、ヘッドの動きというか…
正しいインパクトを迎えているのか?って疑問が残りますが…


実は以前…
クラブ業界では超有名な大先輩の方につかまり…
断り切れずの彼のライ角フィッティングを受けることになりました(爆)
おそらくその時受けたライ角フィッティングは、今流行りのライ角フィッテングのやり方と同じようなものだと思いますので、簡単に紹介いたしますと…

まず…
アイアンのソールにスイングした時どこが地面に設置したかわかるように色が変わるシールを貼り、それでスイングします。
そうすれば、インパクト時に接地面がわかりますので、それで判断するようです。

何度かライ角度の違うアイアンを打ち
ソール全体に傷がつく角度を探す…
と言ったところでしょうか?
まぁそんなアナログ的ではなく、計測器をつかって計測する方法もあるようですが…

ということで…
このライ角フィッティングのやり方の場合の良い部分と悪い部分が私なりに見えてきます…
良い部分は、自分のインパクト時のライ角っていうか自分の傾向がわかるという点でしょうか?
自分のスイングのクセが露骨に反映されますよね?

たとえば!
トゥ側に傷がつく人の場合、インパクトを迎える前に俗に言うタメが早くほどける人、身体の開きが早い人などなど…
他にも色々と原因が考えられますが…
もちろん!ヒール側に傷がつく人も色々と原因が考えられますよね?(笑)

んじゃ!ソール全体に傷がつけば正解なのか?と言われますと…
うーん…
どうだろ?(爆)

私の場合…
その大先輩にライ角フィッティングを受けた時の結果ですが…

真ん中よりネックよりが色が変わったので通常のライ角のものよりフラットなライ角のクラブを渡されました。
そしてまたスイング…
やはりまたネックよりに傷が…
さらにフラットなクラブを渡されスイング…
やはりネックよりに傷が…
これの繰り返しを数回(笑)
結局、どんなにフラットなライ角の物を使ってもつく傷は、やはりネックよりだったんです(笑)

私自体は、ゴルフは、たいしてうまいわけじゃないですし、スイングの勉強をしているわけでもありませんが、やはり30年以上クラブと向き合っていると…
クラブの形というかクラブの動き方を考えてしまいます(まぁ考えているというよりは、自然と身についているんでしょうね(笑))
なので、どんなライ角のクラブを使ってもクラブが、一番いい「クラブのカタチ」でインパクトをしようとしているんじゃないかと思います。

つまり…
私の考える理想の「インパクト時のライ角(ソールの接地部分)」は、ネック側に傷がつくのが良いんではないかと考えます。
理由は、色々ありますが、
まず、アイアンのヘッドの一番きれいに構えられるカタチがインパクトでも一番良いカタチではないかと思います。
ヘッドが、インサイドインの軌道でインパクトを迎える場合ソール全体が接地するよりヒール部分を使ってインパクトを迎えるほうが、ヘッドをコントロールつまりボールコントロールしやすいのでは?
と私は、考えますが…
いかがですか?


じつは…
私が、いつも仲よくしていただいているツアープロが…
メーカーさんのフィッティングに行った帰りに連絡が入り…
やはり同じようにネックよりにしか傷がつかず…
超フラットなクラブを作るはめになったらしいです…(爆)(爆)
結果は、当然ながらまったく使い物にならず…
うちで、組み直すことになりましたが…
すでにフラット過ぎて、まったくノーマルに直らなかったんですよ(汗)
結局ノーマルなものを注文し直す羽目に…



でわ!今日もナイスクラブでナイスアドレス!ナイススイング!ナイスショットを!