ブロンプトンで秘湯へ行こうセカンドシーズン。第二十一湯目。雪の鹿沢温泉へ行ってきた。一昨年の11月 に一度訪れている。

 

鹿沢温泉紅葉館 は温泉通に人気の秘湯の宿である。但し、群馬県の最奥といってよい辺鄙なところにある。辺鄙なところにあるから秘湯なのだが、JR吾妻線の万座鹿沢口駅からブロンプトンで急坂を17キロいく必要があり、関東圏に所在するにもかかわらずあまりにも遠い。それ故、東京からは始発でいったとしても到着が11時半頃になってしまうことが大問題であった。これを何とかしたい。

 

そこで、思いついたのが長野県からのアプローチだ。群馬県の最奥にある鹿沢温泉はさらに3キロ山道を行くと県境を越える。そしてそこには「湯の丸スキー場」があるのである(長野県東御市)。スキーシーズンならばスキー場への路線バスがあるはず。スキー場からは湯の丸峠(地蔵峠)越えのヘビーな雪道となる訳だが、天候さえよければスパイクタイヤ 装備のブロンプトンで大丈夫だろう。

 

調べてみると、スキーシーズンの週末に限り長野新幹線の佐久平駅から湯の丸スキー場行きのバス便(千曲バス)があった。しかも、都合のよいことに、佐久平駅8時発、湯の丸スキー場9時15分着である。鹿沢温泉紅葉館の日帰り湯は朝10時からなので、湯の丸スキー場から約3キロの雪道をブロンプトンで慎重に走ると丁度その時間となりそうだ。群馬廻りよりも圧倒的に早く着く。帰りは下りを万座鹿沢口駅まで行けばよい。これで行こう!

 

[走行データ]

距離 20.6km (湯の丸~紅葉館3キロ、紅葉館~万座鹿沢口駅17.6キロ)
最大標高差 980m
平均斜度 全体-4.7% 上り3.5% 下り5.8%
獲得標高 上り26m 下り998m

 

長野行の新幹線(あさま)で一路、佐久平へ。スキー・スノボ客で満席だ。いつもと異なる大変な混雑である。

 

佐久平駅に着いた。湯の丸行きの8時のバスに乗り込む。

 

途中のバス停にとまるたびに、小学生が続々とバスに乗ってきた。毎週末、小諸市内から湯の丸スキー場のスキー学校へ行っている生徒たちだ。今日はジュニアスキー検定の日だったらしい。

 

そして湯の丸スキー場に着いた。

 

ゲレンデをブロンプトンで滑る訳にはいかない。先を急ごう。

 

長野と群馬の県境だ。鹿沢温泉はここから僅か2.8キロの距離だ。

 

雪山讃歌が頭の中をグルグルするような素晴らしい雪景色だ。

 

あたり一面の雪だが、リゾート地への車通りを確保するためか、除雪がきちんと行われており路面のコンディションは良い。

 

従って、シュワルベ・ウインター を装着したブロンプトンで気持ち良く走ることができる。

 

間もなく紅葉館が見えてくるはずだ。

 

見えてきた。

 

後編に続く

 

 

 

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