25年以上前になるが、「ビジコン」なる社外研修を1泊2日で受けたことがある。
社外と言っても、場所は会社の研修施設であるが…
当時は「バブル絶頂期」で、とにかく何にでも「お金」を投資する時代であった。
人も当然対象の筆頭である。
私も…
20歳台ではあるが、3人の子供を育てながら、4LDK(98㎡)のマンションを買い、
車は「CROWN」の新車に乗っていた。
話はそれたが、そんな時代の、その研修で、初めて出会う全国各地の社員の第一印象を何かに例えて言い合おう…と、そういうコーナーがあった。
頂いた「第一印象」には何も言ってはいけない。
ただ聞くだけ。
無茶苦茶ウダツの上がらなさそうな、暗いしょぼくれた、それでいて実直そうな、つまり絶対にもてそうにないと思った、その男に、私は「ウスバカゲロウ」と書いた。
絶妙な回答だと思ったそれが発表されるや否や、その私よりも一回りは上の男が立ち上がって「バカだと思ってもバカにするな!」とワケの判らないことを言い始めた。
「薄馬鹿野郎だと思っても、言うな!」
講師が読み間違えたのだ。
すぐに、
「あ、失礼。ウスバカゲロウでした」
それを聞くと、その男はまたウダツの上がらない顔に戻っていった…
写真は「ウスバカゲロウ」。
おとといの晩、水戸の家にやってきたのであるが、
元気な内に撮ろうと思って忘れていたら、
寝ようかなと思った頃、目の前まで飛んできてダウンした。
死んではいない。
触角がかなり大きいのだが、もう、しなびている。
幼虫は「アリジゴク」と言う素晴らしい名前を持つ。
出雲市の自衛隊駐屯地のうらの松林で「100匹」ぐらい獲った事がある。