石原都知事、「天罰」発言撤回し、謝罪？

この男の無神経な発言は、今に始まったことではないが・・・

東京都の石原慎太郎知事は１５日に記者会見し、東日本巨大地震に関して「津波をうまく利用して（日本人の）我欲を１回洗い落とす必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」と述べた１４日の発言について「言葉が足らず被災者の皆様、国民、都民を深く傷つけたことをおわびし、発言を撤回する」と述べました。

「かつてない困難にある被災者の失意、無念は拝察するにあまりある」とも語ったそうです。

それがわかってるなら、最初から口に出さなければいい。

もちろん、被災者に対して天罰が下った、という趣旨の発言ではないのだが。

こんな状況の中で、いかにも今回の被害が正しいことであるかのような印象を与える言葉を使うとは。

普通なら、撤回などするようなタマでもないのだろうが。

選挙への影響を考えたのじゃないか、と勘ぐられる。

都知事選も、石原氏出馬を受けて、松沢神奈川県知事は、東京都知事選への出馬を見送り。

なんか、そちらもドタバタになっているようだが・・・とりあえず、そちらは置いといて。

今回の発言は、日本人の「品位」低下を戒めるような意味合いかと思うのだが。

そういう社会にしたのは、石原氏を初めとした、今の政治家ではないのか？

自分たちの責任を放り出して、「今の日本人は・・・」なんて、よく言えるもの。

それに、今回の被災地の人たちの秩序ある行動は、日本人の品位として、海外から賞賛されているではないか。

それは、「品位を見せよう」となんて考えなくても、人への思いやり、気遣いという、日本人の美徳が、自然に行動に移されているからであろう。

中には、チェーンメールを流したり、とんでもない価格で乾電池を売ろうとしたり、という品位のかけらもないやつらもいるが。

それは、一部。

多くの人は、多少なりとも苦労を分かち合おうと考えているではないか(少なくとも、そう思いたい)。

昨日の日経のコラムに「国のためになにができるのか・・・」というケネディの言葉が引用されていたが。

もし、この「国」というものが、今の政治家に代表されるものであれば、とてもそのために、なにかをしたいなどと思えない。

日本が好きである、日本人が好きである。

だから、微力ではあっても、節電や募金など、同じ日本人のために我慢できることは我慢したいと思う。

それにしても、石原氏は、こんな評論家みたいなコメントを言っている場合なのか？

原発の状況は、予断を許さぬ中で、最悪の場合、東京都民の避難も考える必要はないのか？

もし、そういう事態の可能性があるのであれば、今のうちに計画なり周知をしなければ、とんでもないことになるだろう。

それに、東京都には影響がなくても、関東の他の県からの避難受け入れだとか、いろいろな可能性を考えておく必要があるだろう。

とても、こんな能天気な評論家でいるわけには、いかないはずだが。