ビッグプレゼント | BEST OF BRAVE LION (ブログ盤)

ビッグプレゼント

スノーキーレコード様よりビッグプレゼントの件。

それは、遠い昔の誰かの録音済のカセットテープたち。

およそ50本ほどあっただろうか、荷物の都合でとりあえず数本だけ持ち帰ってきた。
すべて録音済のテープだが、爪は折られていない。
少し調べてみると、どうやら80年代後期あたりのカセットテープらしい。
それにしてもこのデザインのクールさよ!





そして音はというと、いいの一言。
おそらくすべて、LPレコードからダビングされたものだと思う。ダビングって言ったのいつぶりだろうか。
持ち主はきっと、貸しレコード屋で借りたLPをせっせと録音していたのだろうなと、勝手に想像してしまう。

ソースがレコード(だと思う)なので余計に音がよい。また、その頃は国産オーディオの全盛期だったので、きっとデッキもいいやつだったんだろうなと推測。そしてテープ自体の品質も良いときたら、このテープたちはまさにホームオーディオ全盛時代を代表するような、テープの音と言えるだろう。



何よりも驚くべきは、約30年近くたった今でも、力強い音を鳴らしてくれたこと。
何も違和感なく堂々たる再生であった。じつにタフネス。
ダウンロードした音楽データを30年間ほったらかしに出来るだろうか。
そういう比較を考えるとテープもすごいが、やはりレコードは脅威的な記録メディアだ。

それぞれに録音されていた音楽は、フュージョン集、レイト80Sユーミン、キョンキョンベスト、アニソン集、ディズニー音楽集など。
手書きのインデックスが可愛らしくもあり不気味にも見えるという、手作りならではのオーラを放つ。




現在流通しているテープの代表格は日立マクセルのURか、ULというテープになるだろう。どこの電気屋でも売っている。
これらでも十分に音はよいと思う。自分好みのファットな感じはないが高域はキレイな印象。
マクセルは最近、レトロデザインの復刻テープも出すなど、地味ながらもまだまだ健在である。
ソニーもまだテープを扱っているが、どうやら質はマクセルULと同等らしい。
ナガオカというブランドもテープを出しており、こちらは自分好みのファットな質感でとてもよい。値段お高め。



さて、頂いたテープたちはさらに上書きして、個々のポテンシャルを感じてみようと思っている。
テープの重ね録りについては、1回や2回程度では音質はほぼ変わらないと思っている。

スノーキーレコードのサンスケさん、ありがとうございました。



タダシ