2016年4月9日16:04キックオフ@正田醤油スタジアム群馬 天候:晴

群馬 0ー1 京都


【京都メンバー】
GK菅野孝憲。DF右から石櫃洋祐、菅沼駿哉、高橋祐治、下畠翔吾。MF右から堀米勇輝、アンドレイ、佐藤健太郎、山瀬功治。FWダニエル・ロビーニョ、イ・ヨンジェ。
SUB:清水圭介、染谷悠太、本多勇喜、内田恭兵、國領一平、エスクデロ競飛王、有田光希
監督:石丸清隆

(選手交代)
69分、ダニエル・ロビーニョ→有田:
69分、堀米→内田:有田はそのままFWへ。内田は中盤左サイドに入り、山瀬が右へ。
79分、イ・ヨンジェ→エスクデロ:ポジションそのまま。高橋の負傷退場後は、内田が左SB、有田が左SHへ。


【群馬メンバー】
GK清水慶記。DF右から一柳夢吾、坪内秀介、川岸祐輔、高瀬優孝。MF右から瀬川祐輔、松下裕樹、山岸祐也、高橋駿太(79分:→ボカ)。FWマテウス(HT:→永井雄一郎)、小牟田洋佑。
SUB:鈴木雄太、青木良太、石川大徳、舩津徹也、小林竜樹
監督:服部浩紀


【審判団】
主審:高山啓義 副審:和角敏之、村田裕介


【得点】*サイドは攻撃側から見て
74分、有田(群馬0-1京都):左CK、佐藤のクロスを中央で有田が頭で合わせて決める。


【警告】
群馬:瀬川(83分)
京都:菅沼(35分)



前節、ようやく初勝利を手にした京都。
今節はアウェーで群馬との対戦になりました。京都はスタメン、サブともに前節と変わらず。
群馬は開幕2連勝を飾ったものの、ここ4試合で勝ちなし。しかも1得点のみと攻撃に課題を抱えているようですね。
群馬も今季、大きく選手の顔ぶれが変わっているので、正直初めて見る選手も多く、よく分からないところもあります。
メンバー表を見てみると、新加入のマテウスが初スタメンとなり、FWに入りました。また、前節は外れていた大卒ルーキーの瀬川がスタメンに復帰。一柳も久しぶりに入りました。新外国人で190センチ長身FWのボカも今季初のベンチ入り。




互いに攻めあぐね、バランスも崩す


序盤こそ、前節勝利の勢いに乗って京都がシンプルながらもアグレッシブに入って、良い形を作りかけます。
裏へ飛び出す意識も前節同様に強く出ていましたし、群馬の後方の繋ぎも不安定だったので、高い位置で奪ってショートカウンターを狙えそうでもありました。

しかし、全体としてプレー精度が低く、簡単にボールを失う場面が目につくことに。
群馬が落ち着いてくると、なかなか攻撃に繋げなくなっていきました。
ここ2試合序盤の失点が続いていた京都はロングボール主体で入るように指示を受けていたようですが、イ・ヨンジェに対して群馬の川岸が非常に力強い対応をしていて(ガッツポーズも風貌も力強かった)、群馬を押し下げることはできず。
ショートパスで繋いでいくにしても、多くの場合左サイドの下畠のところで詰まってしまうのはこれまで同様。ここで潰されてカウンターを受ける場面も目立ちますね。
相手も京都の右サイドはケアして、左サイドに回させようとしてきますし、今後どう改善していくのかということは考えどころ。

また、気になったところとしてはアンドレイのポジショニング。
ここ2試合は早々にリードされていたこともあって、積極的に高い位置に出て行ってました。その前は佐藤とともに後方でバランスを見ていて、機を見て上る感じでしたけど。
それが今節は、0-0の序盤からかなり高い位置まで頻繁に出て行っていました。
攻撃「だけ」を考えるのならそれでも良いのですが、同時に両サイドバックまで高い位置を取ろうとするため、中盤で奪われた際にはカウンターで一気にゴール前まで持って行かれやすくなっています。
実際、アンドレイがポジションを上げていく過程で繋ぎのミスが多く出ていて、危険な奪われ方を何度もしていて。
決定機にならなかったのは群馬のプレー精度もかなり低かったからで、ここも今後考えどころですね。



セットプレーでの得点と割り切った守備は好材料


こういった硬直した試合で、しっかりセットプレーで得点を奪えたのは良かったですね。
上手く行かないなりに得点を積み重ねることができないとなかなか勝ち点も伸びませんし。
今季は長身の選手も多いですし、中でフリーになる動きとキッカーが合ってくれば楽しみです。
また、今回決めたのが、ここ数試合決定機をモノにできていなかった有田だったというのも好材料でしょうか。

追加点を睨みつつ、試合を終わらせたい京都でしたが、高橋が頭を強打して退場するアクシデント。
交代枠も使いきっていたため、10人での戦いを強いられました。
ただ、10人になって戦い方がハッキリした側面もあります。
不安定なプレーぶりだった下畠もCBに移ってからの方が思い切ってやれていたと思いますし、慣れない内田と有田の左サイドも様になっていました。
最前線ではエスクデロが負傷明けながらも、着実にボールキープして時間を使ってくれましたね。
最前線まで2度駆け上がって決定機を演出したアンドレイのゴールが決まっていれば最高でしたが・・・左足は要練習でしょうか(笑)

ひとまずこれで今季初勝利から連勝に繋げました。
今節も試合の質としてはあまり高いものではありませんでした。
しかし、アクシデントに乱されずにやるべきことをやり切ったことで得られる自信もあるでしょう。
高橋がいつ復帰できるか分からないので、CBの組み合わせがまた変わるかもしれませんが、チーム全体として勢いを付けていきたいですね。



―2016シーズン通算記録―
2勝4分1敗 勝ち点10 9得点 9失点
今節終了時点での順位:12位

【ゴール】
2点:イ・ヨンジェ、有田
1点:アンドレイ、石櫃、下畠、ダニエル・ロビーニョ、堀米

【アシスト】
1アシスト:有田、堀米、ダニエル・ロビーニョ、イ・ヨンジェ、佐藤

【累積警告】
3枚:佐藤、本多
2枚:イ・ヨンジェ、菅沼
1枚:エスクデロ、有田、アンドレイ

*菅沼は一発退場による出場停止が一度あり