2015年8月23日18:04キックオフ@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 天候:晴

京都 1ー1 金沢


【京都メンバー】
GK清水圭介。DF右から石櫃洋祐、菅沼駿哉、バヤリッツァ、磐瀬剛。MF右から伊藤優汰、田森大己、原川力、駒井善成。FW有田光希、宮吉拓実。
SUB:杉本大地、内田恭兵、下畠翔吾、永島悠史、佐々木勇人、フェホ、大黒将志
監督:石丸清隆

(選手交代)
61分、有田→大黒:ポジションそのまま。
66分、田森→下畠:下畠が左SBに入り、磐瀬がボランチに。
82分、宮吉→フェホ:ポジションそのまま。


【金沢メンバー】
GK原田欽庸。DF右から辻尾真二(87分:→阿渡真也)、作田裕次、チャ・ヨンファン、野田紘史。MF右から茂木駿佑、秋葉勝、山藤健太、大槻優平(66分:→清原翔平)。FW佐藤和弘(76分:→大町将梧)、水永翔馬。
SUB:大橋基史、嶺岸佳介、富田康仁、辻正男
監督:森下仁之


【審判団】
主審:飯田淳平 副審:武田光晴、竹田明弘


【得点】*サイドは攻撃側から見て
5分、チャ・ヨンファン(京都0-1金沢):右サイドからのFK、山藤のクロスをチャ・ヨンファンがニアサイドで頭で合わせて決める。
48分、宮吉(京都1ー1金沢):金沢CKをクリアしたボールを右サイドで伊藤が拾って突破を試みる。DFに引っかかってこぼれたボールを有田が持ち出して前進し、左を走る宮吉へ。宮吉はDFをかわして、右足でファーサイド側に決める。


【警告】
京都:下畠(88分)
金沢:佐藤(41分)、大町(85分)



前節はお休みした(友人のブログに丸投げした・笑)ので、2節ぶりのレビューとなります。
大分に勝利して、2節続けてのホームゲーム。相手は前半戦で快進撃を見せながらも、ここ10試合で勝てていない金沢となりました。
金沢の勝ちなしが続くきっかけとなったのは第20節の京都戦
この一戦では、早々に金沢に先制を許しながらも、相手の間に上手く入り込んで前半のうちに3ゴールを奪っての逆転勝利を収めたものでした。
今節、京都は出場停止明けの石櫃がスタメンに復帰。金沢は前回対戦時には不在だったチャ・ヨンファンが戻っていましたが、太田康介が負傷のうえ、チーム得点王の清原がベンチスタートとなっていました。



ドローに持ち込むものの攻守の緩みは目立つ


アウェー対戦時と同様、この試合でも早々に先制を許してしまいました。
山藤のFKをチャ・ヨンファンに合わされ、開始5分でビハインド。
立ち上がりは京都が積極的に出て、石櫃のクロスがあわやオウンゴールという場面を作りもしましたが、追いかける展開になってしまいました。

前回同様逆転できれば良かったのですが、今節は相手の守備を攻めあぐねることになってしまいました。
金沢はDFとMFの各4枚が距離の近い整った守備を見せていました。
アウェー対戦時にはやや乱れを感じましたが、今節はより整っていたように感じました。
しっかりした守備を崩していくには間を突いたり、縦横に広げたりする動きを織り交ぜながら、素早くボールを入れることが常道となります。
ただ、京都は簡単なパスミスも多かったですし、ちょっと崩すどころではない感じでしたね。

特にCBとボランチの4枚で変化を付けられなかったことによって、前に入れづらくなり、無理に入れてはカウンターを食らってしまうことに。
なんとか崩そうと両SBも高い位置を取ろうとしたため、カウンターを受けた時には傷口が大きくなってしまいそうな気配もしていました。菅沼が水永を警戒して、マンマークに近い形で付いていったこともあるかもしれません。ボールに寄り過ぎるシーンも多かったでしょうか。
試合を通じて何度か危険なシーンを作ってしまいましたね。


後半になると京都の積極性が増し、ボールの回りも活発化しました。
良い形で奪えれば速攻に対して相手の準備も遅れ、こちらにチャンスが訪れる気配は前半からありましたが、まさにその形で後半開始すぐに宮吉のゴールで同点に。
押せ押せの気配もありましたが、一方で守備では前半と同じように、DFラインが多くスペースを空けてしまっており、そこを一本のロングパスで抜けだされることも目立ちました。

守備の修正で下畠を投入したと思うのですが、やり慣れない左サイドで下畠は攻め上がりをほぼ自重。まずは守備を、ということでしょうけれど、攻撃に関しては厚みを出せずにトーンダウン。
また、ボランチに移った磐瀬も今節は予測の悪さや単純なタッチミスが多く、守備面でも大きな変化は付けられず、最後まで危なっかしいままながら何とか凌ぎました。
攻撃ではフェホを入れてセットプレーに活路を見出そうとしましたが、ハマらず。
1-1のドローゲームとなりました。



悪いなりに勝ち点は得たが再度引き締めを


率直に、あまりよいゲームではなかったですね。
後半の展開は面白かったのですが、京都からすると質の高いプレーができていたかと言われればそうでもなかったでしょう。

金沢は10試合勝っていないとはいえ、複数失点を喫したのがこのうち2試合のみということで、守備の良さは定評のあるところ。一方で得点力の低さも一見感じるところ。
悪く言ってしまえば、そういう相手にやや軽率に挑んだ感じがあります。

攻撃は枚数を掛けて切り崩しにかかり、守備はツートップを抑えれば大丈夫だろう、というような。

ここまで軽く考えていたとは思いませんが、極論すればこのように意識がやや緩んだ印象は攻守に否めず。
降格圏内とも一時に比べれば差が開いてきましたし、石丸体制になって軌道に乗ってきた感じも掴んでいるはず。危機感がやや薄れていてもおかしくありません。
しかしまだ18位に沈むチームですし、変な満足感は禁物。
しっかり一戦一戦を戦っていかなければならない立場ですし、再度引き締めを図っていかねばならないでしょう。

リーグ戦は一旦中断して、2週間の天皇杯期間を挟みます。
ここでどのような目的を持って臨むのかは注目ですね。

選手を大きく変えることも、刺激を与えたり変化をつけたりするためにやりやすい試合ではありますし。

そして中断が明ければ、アウェーで千葉との試合が待っています。



―2015シーズン通算記録―
9勝6分15敗 勝ち点33 35得点 43失点
今節終了時点:18位

【ゴール】
13点:大黒
4点:有田、宮吉
2点:石櫃、ダニエル・ロビーニョ、バヤリッツァ、伊藤
1点:山口、駒井、菅沼、奥川、佐々木

【アシスト】
4アシスト:駒井
3アシスト:キム・ナミル、伊藤
2アシスト:石櫃、宮吉、有田
1アシスト:山瀬、内田、大黒、佐々木、原川、磐瀬

【累積警告】
3枚:ダニエル・ロビーニョ、磐瀬
2枚:山口、大黒、和田、駒井、バヤリッツァ、内田
1枚:佐々木、山田、有田、宮吉、菅沼、キム・ナミル、ファン・ジンソン、伊藤、原川


*キム・ナミル、バヤリッツァ、石櫃は累積警告4枚による出場停止が一度あり
*宮吉、菅沼、磐瀬は一発退場による出場停止が一度あり