京都 -1 岡山


【京都スタメン】
GKオ・スンフン。DF右から駒井、酒井、内野、福村。MF底に工藤と田森、前に右から田村、山瀬、中山。FW大黒。


【京都交代】
1枚目(56分):田村→伊藤。ポジションそのまま。
2枚目(65分):山瀬→有田。ポジションそのまま。
3枚目(82分);中山→宮吉。トップ下に入り、有田が左へ。


【対戦相手出場メンバー:岡山】
GK椎名。DF久木田、後藤、田所。MF田中、上田、千明、三村。FW片山(86分:→染矢)、清水(55分:→久保)、石原(70分:→押谷)。


【得点】 *サイドは攻撃側から見て
29分、田所(京都0-1岡山):左サイド、自陣から田所が三村へ縦パスを当て、外側から追い越す。リターンパスを受けてエリアへ侵入し、クロスと見せかけて左足シュートを放つと、オ・スンフンの股の間を抜けてゴールに突き刺さる。
41分、内野(京都1-1岡山):右CK、山瀬のクロスをニアサイドで田所がクリアしようとした頭に当てたボールが中央に飛び、それを内野が右足ボレーで合わせて決める。


【警告】
京都:有田(91分)
岡山:なし


森下監督代行になって2試合目。
今節はホームに岡山を迎えました。岡山は影山体制で継続してやっており、安定した力を出してきますね。しかもここ11試合負けなしと調子の良いチーム。
そんな岡山に対し、京都のスタメンはスクランブル体制。前節負傷の磐瀬に加え、バヤリッツァも欠場。石櫃や比嘉なども出場できないということで、駒井が右SBに入り、CBには内野が今季初スタメンとなりました。



シンプルに真っ向勝負


森下体制になって、チームの基礎となる部分の整理は行えている印象があります。
とは言っても、凝ったことをしているわけではなく、ラインを高めにしてボールホルダーには前線から激しく当たっていく。奪ったら縦パスを当ててサイドを中心に、サポートや追い越しをかけて縦に速く攻めていく、という程度はあるのですが。
しかしそれでも、だいたいは今季頭からやろうとしていたことでもありますし、何より頭の整理がなされたことによって選手たちも思い切ってやれるようになっています。


今節の対戦相手である岡山も、近いコンセプトのもと、影山体制に磨きをかけてきたチーム。
そのため、互いにやりたいことが噛み合い、中盤での激しい奪い合いとサイドの攻防がスピーディーに行われることになりました。

とはいえ、やはり継続性を考えると岡山に一日の長があります。
どうしてもそれを受けてしまうのは京都の側。特にメンバーも緊急体制的なところもあるので、サイドの守備が怪しくなってしまったのは致し方無いでしょう。特に駒井と田村の右サイドですね。
田所の一発はお見事でしたが、もう少し対処のしようがあったでしょう。
この日足元のミスが目立ったオ・スンフンも含め、やや悔やまれる失点ではありました。

攻撃の持ち味を考えても、中山と田村のサイドを試合中に入れ替える判断があっても良かったようには思いますが、前節の駒井&伊藤のイメージに引きづられたところはあったかもしれませんね。
後半には伊藤も登場させましたが、岡山もさすがに警戒を強めていたので、消されてしまいました。

他にも、有田、宮吉と投入しましたが、ややバランスを崩してしまい、一発狙いになってしまったのは残念でした。とは言え、ベンチメンバーと試合展開を考えると他の策もあまりなかったかもしれませんが・・・。

そんな中、セットプレーから追いつき、試合終了までしっかり走りきって戦い終えたのはプラスに捉えるべきでしょう。
もちろん勝てるに越したことはありませんが、岡山も洗練されたチームですし、様々な面でスクランブル状況の中では、しっかり戦い切ったということをポジティブに捉えたいと思います。


そして本日、川勝良一監督の就任が発表されました。
新監督のもと、改めてやるべきことを整理し、チーム力を上げていってもらえればと思います。



森下監督代行の功績


さて、川勝監督の就任が出ましたので、森下監督代行もコーチに戻ることになろうかと思います。
2試合ではありましたが、うまくチームを鼓舞し、勝ち点4をもぎ取ったことは評価されるべきでしょう。
もちろんバドゥ体制でも重要な役割を果たしていたと俺は見ていますし、低迷の責任の一端は彼にもあるでしょう。
(もちろん、俺の想像とは違ったことはあるだろうし、コーチとしてのやりづらさもあっただろうとは思いますが)

しかし、凝ったことは特にせず、サッカーをやる上で重要なメンタル面でのコントロールを施し、活力を取り戻させたことは良い仕事ぶりだったと思います。
うまく次に引き継ぐことができるのではないでしょうか。
川勝監督のもとで指導者としての経験を積むことになるものと思いますが、磐田時代も含めた『成功』と『失敗』を基に、良い積み上げをしていってもらえればと思います。



番外編:レジェンドマッチ


なお、この試合の前にはレジェンドマッチと題して、京都OBによる20分ハーフの試合が行われました。
目玉は何と言ってもパク・チソン。
元気な姿を見せてくれたし、流暢な日本語での挨拶も。
そしてレジェンドたちのはしゃぎっぷりがもう、楽しくて楽しくて(笑)

森岡、秋田、大野、シジクレイの守備陣堅すぎやろ、とか、櫛引さん止めすぎ、とか。
秋さんは後半猛烈にゴール狙ってたね。獲れなかったけど(笑)
シジクレイは今でもあんなに動けるのかとびっくり。望月さんと見分けがつかないのは仕方ないよね。
カンジョや慎吾さんといった、こないだまで現役やった人たちはさすがのスピード感。
動ける人と動けない人(←失礼)の程よい混ざり具合が絶妙でしたね。
さらにマック梶原と和田りっちゃんの実況も盛り上げてくれました。

試合は藤吉の先制ゴールに始まり、遅刻した美濃部さんのダイビングヘッドもあって紫チームがリードも、終了間際に予定調和のチソンのゴールと、片山義継さんの空気を読んだPKで白チームが同点に。アン・ヒョヨンはハットトリック。

こういうお祭り的な試合もいいですよね。
また10年後、20年後と、現役時代のプレーを思い出しながらゆるりと見たいものです。
現役時代のプレーを知らない人が出てても楽しかったんやからね(笑)



-2014シーズン通算記録-
8勝6分6敗 勝ち点30 29得点 27失点
今節終了時点:7位

【ゴール】
14点:大黒
6点:三平
2点:アレッサンドロ
1点:酒井、比嘉、バヤリッツァ、石櫃、有田、伊藤、内野

【アシスト】
4アシスト:石櫃
2アシスト:大黒、横谷、山瀬
1アシスト:ジャイロ、中山、バヤリッツァ、工藤、比嘉、宮吉、酒井、田村

【累積警告】
2枚:アレッサンドロ、比嘉、工藤、石櫃、中山、バヤリッツァ、有田
1枚:酒井、田森、三平、山瀬