人生で特別に暗い気分だった時のことをよく覚えている。

まぁだけどきっと生まれて死ぬまでのワースト一番ではないな。

何故あの部分が数ある日数の中で切り取られて俺の記憶に残っているのかはよくわからないや。

だけどわりとハッキリ覚えてる。

真夜中に八王子の国道を一人で歩いていた時だ。

高校を卒業して19歳くらいの時に組んでいたバンドが全然上手くいかず

そのせいでイライラして当時付き合っていた彼女ともどうにもこうにも上手くいかず一緒にいた部屋を飛び出して、

相談をしに先輩んちに飛び込んだのにも関わらず、その先輩たちがゲス過ぎてそれにも失望してさらにその部屋を飛び出した挙句

三つくらい歳上の女の先輩から電話がかかって来てものすごく心を弄ばれて死ぬほど腹が立ちもう感情の収拾が付かなくなり爆発。

みたいな事が一晩で一気に起こった様な夜だった(笑)

終電も無いから実家にも帰れずあてもなく歩くという事をリアルに味わった夜だった。

気だるく肩を落としてジメジメした湿気の中をポテポテ歩いていた。

その時に、思い出した様にポッケの中に入れていたiPodから迷わずかけた曲があった

ザ ブルーハーツの「終わらない歌」だった。

その後「ハンマー」という曲を聴いて

「リンダリンダ」を聴いた。

その3曲を気が済むまでオイオイ泣きながら何回も何回も何回も聴いた。

で、その時気付いた。

一体俺は何をそんなに期待してたんだよと。

ロクな人間関係も作る事が出来ずただイキがって幸せなんて何一つ感じる事の出来ない

全部がつまんなかった。

そんな中学生の頃によく聴いていたのがブルーハーツ。

カッコ良くてカッコ良くてドキドキして

初めてそこで何かを幸せだと感じる心を覚えた。

ギターを弾いて幸せ バンドが組めて幸せ
彼女が出来て幸せ ライブが出来て幸せ
お客さんが入って幸せ カッコイイって言われて幸せ

幸せが増える度に必要の無いかもしれない多くの物を欲しがる様になっていた。

完璧な自分。理想的な自分。素敵な仲間。
明るい未来。

縛られる事から逃れ自由を手にした俺は幸せの意味を履き違えてどんどん不幸せになっていた。

ちと大袈裟な言い方かもしれんが、ホント中学生の頃はブルーハーツのMDが一枚あればよかったのに。

たくさんたくさん泣いたら、何かそんな事に気が付いて

涙がピタッと止まった。

そうして始発で嘘みたいにケロッと町田に帰った。

大人になった今でも、本当にわからなくてどうしようも無い時は聴く様にしている、、、

というか勝手無意識に聴いてる。

そうするとあの夜の事や

今までその3曲を聴いて来た時の事が

思い出されて今なんて全然マシじゃねえかと背筋がスッと伸びる。

そんな一曲を俺は書きたいのです。

あなたと俺で一緒に聴くそんな一曲を。

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先ほど早朝6時に誰かが俺の部屋をノックするので開けてみるとそこにはやや大きめの座敷わらしがいた

と思ったら向かいの部屋から父親が顔を出して謝って来たので人間のわらしなんだと理解しました。

目がMAX冴えてますが目を閉じてみるよ。

ホテルのテンピュール最高。
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敬太郎より