2010年12月13日

赤坂BLITZで初めてUVERworldを見た。

見に行った理由は

「意識してるでしょ?」

当時ファンや関係者にそう言われたからだった。

その時は「そんなモノマネみたいなつもりでメッセージ放って無いのに。」

そう思った。

だけど初めて目の当たりにしたステージに俺は今までに感じた事の無いその熱さに心がグラグラ揺れた。

涙ボロボロが流れた。

そこで初めてTAKUYA∞さんと話した。

人間力の欠片も無い俺は何も伝えれなかったし、何も残せなかった。

ただただ、自分のダサさに打ちしがれて朝方町田に帰って来た。

だけど縁なのか、それから何度もTAKUYA∞さんと会う機会があった。

それでも同じ。

いつもあの人の心には何も残せず。

ただただ、その眩しさに悔しさを感じるだけでその時間は過ぎていった。

次第に背中を追う様になっていった。

とある日。

TAKUYA∞さんに言われた。

「俺毎日走ってんねん。」

その言葉を聞いたのが恐らく三年前くらい。

俺も見習って走った。

先輩にランニングシューズさえ買ってもらって、走った。

しかし、毎日なんて俺には出来なかった。

続かなかった。

最長一週間。

膝が痛いだの、翌日朝早いだの、具合が悪いだの、雨だの、、

マジで俺はクソ。

今振り返ればホント根性無かったわ。

頭に浮かぶのは出来ない事を肯定する理由や言葉ばかり

それでも俺なりにメンバー、スタッフ、ファンの皆さんに支えられて自分なりに積み重ねたものでバンド活動を全うして来た。

その中で最大の自信を持ったのが今年の赤坂BLITZワンマンライブ。

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最高のライブをした。

その思いは今も揺るがない。

だがこの日わざわざ見に来てくれたTAKUYA∞さんの胸を震わせる事は出来なかったんだ。

はっきり言われたその言葉が

悔しくもあり、納得出来る所もあった。

俺らよりもケタ違いな人気を誇るUVERworld

そのバンドのボーカルが俺よりも遥かに闘っている。

日数にして実に1000日以上、

TAKUYA∞さんは走り続けている。

じゃあ俺は?

それだけ売れている人よりも闘えていないのであれば

売れるはずない。

追い付けるはずがない。

追いかけても追いかけても

走り続けている背中には届かない。

そして今年の4月半ば頃に電話とメールでTAKUYA∞さんとふとしたランニングの話でぶつかった。

「お前にできんのか?」

「出来ます。大切な物もあります。」

「口では何とでも言える。もし本当に100日間走り切れたらお前の夢への覚悟とPRIDEを認める。」

悔しくて悔しくて

走った。毎日走った。

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20日目で失敗。

約束したタイムに届かなかった。

それでも諦めれなくてもう一度、

5月7日から日数をリセットして走った。

自分に負けた悔しさを知ってからは、もうどうしてもどうしても、「勝ち」にこだわりたくなった。

あんな悔しさを味わいたくないから。

雨の日も

風邪ひいて熱がある日も

遠征帰りの日も

遠征の日も

台風の日も

炎天下の昼間でも

黙々と走った。
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そんな日々の中、TAKUYA∞さんは優しい言葉ではないけれどもメールをくれる。

「いけてんのか?」

「今月も俺は走りきったわ。」

そんなメールに背中を押されながら

いつもファンやメンバー、スタッフ、仲間を想って走った。

そんなある日突然

「ヤバい歌できたわ。聴かせたろうか?」

TAKUYA∞さんはまだメンバーにしか聴かせていないというデモ音源を信頼して俺に送ってくれた

「お前頑張ってるから」と。

その曲が

『PRAYING RUN』(祈る為に走る)

嬉しくて、カッコ良くて、熱過ぎて、

一人で聴きながら声をあげて遠征先のホテルで泣いた。

ドーム公演を繰り返すUVERworldのTAKUYA∞さん程の人でも、

恐れる物もあって 迷いもあって

そんな不安を越えるために走っているんだ。

歌詞を見てそれを知った途端

改めて大切な人の為に、自分の大好きな物の為に死ぬ気で闘うってのがどんなに尊い事かに気付かされた。

それから俺はこの曲を御守りにしてる。

気合い入れて走りたい時、

もちろんボクサーの友達の為に50kmマラソンした時にも聴いた

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走るという事が一般論でミュージシャンや夢を追う人、毎日闘っている人にとって正解なのかはわからない。

それでも俺は走ろうという闘争心を与えてくれたTAKUYA∞さんに今は感謝しているし、これからもこのハートを強くする為に走り続ける。

走る強さをくれたこの『PRAYING RUN』という曲を大切に聴こうと思う。

そして、与えてもらってばかりではなく

近い将来、必ず同じステージで今度は俺が闘う勇気をTAKUYA∞さんへ差し出すんだという決意でいる。

もらったものは返さなくちゃいけない。

こんな俺にも強さをくれた様々なドラマが詰まっているUVERworldの『PRAYING RUN』を是非聴いてみてください

まもなく8月26日に発売する『I LOVE THE WORLD』という盤のカップリングに収録されているとの事です。

このブログを見てくれている仲間たちに勧めます。

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今日も俺は106日目を走る。

何の為なのかは走りながら見付けていく。

ジッとしてるよりその方がずっといい。

来年のゼップワンマンまで走りきったらその答えをステージから叫ぶよ。

毎日が楽しくなって来てる。

追いかけても追いかけても遠かったその背中に五年越しで

一歩近付けた様な、今年はそんな夏だった。

キミも本気で見たい景色があるなら一緒に追いかけようぜ。

その気になれば必ず掴めるさ。

読んでくれてありがとう。

敬太郎より。

『それでも走ってるときだけは 
夢に向かって進んでるようで
時々、目から水がこぼれるけど
それも幸せだと思えてるよ』

PRAYING RUN 歌詞より抜粋。