ある父親の行動から思いついた、「労働対価交換システム」という医療保険制度。でも、AMDAネパールこども病院は、女性とこどものための病院。じゃあ、女性にとっていい仕事とは・・・・。
女性の働く場の提供や、仕事を教えるNGOからいろいろ探してみました。ビーズ細工、キルト、刺繍、ミシン工場などなど。
それから、刺繍が趣味の嫁にも聞いてみました。嫁は、どんなに子育てに忙しくっても、こどもが寝静まってから、刺繍の時間を持つのが、気晴らしの一つなんですよ。楽しいらしいですね。
それで、今考えているのは、嫁の大好きな「クロスステッチ」という、糸のみで布に絵を描いていく刺繍です。
なぜ、「クロスステッチ」を考えているかは、また後ほど。
現在、考えている全体構想は、次のようなものです。
病院の前に、刺繍の手工場を作って、指導者をおきます。そして、こどもの医療費が無い場合(女性自身の医療費の場合は、病気が平癒してから)、ソーシャルワーカーから、「ここで働くことで、医療費に充てることが出来ます」と。
こどものためなら、働くことに一生懸命になるでしょう。
これは、病気の医療費に充てるという面だけではなく、今後のこの女性の自立、生活資金源のための仕事の訓練という側面もあります。貧困が問題なので、内職産業を起こそうという発想です。
刺繍なら、仕事を覚えれば、糸と布を持って帰れば、自宅で内職ができます。これが、女性の今後の生活の糧となり得るでしょう。また、布を汚してはだめですから、石鹸を持たせれば、それが衛生になり、感染症の予防にもつながります。
やがて刺繍が仕上がれば、病院の手工場に納めに来るでしょう。その際、こどもを連れてくれば、小児(乳児、幼児)検診ができます。(現地の人には、病気でないこどもを、病院に連れて行くという発想がありませんから、検診が進んでいないんです。)また、出来上がった刺繍を納めに来たときに講習を開けば、母子保健教育や衛生教育、識字教育などができます。
まとめれば、
1)こども、女性の医療費が作れる
2)手に職をつけ、内職として今後の生活の糧となる
3)納品の際、衛生教育、母子保健教育、識字教育などの講習を開ける
4)こどもをつれてくれば、小児検診ができる
これは、一石四鳥!ですね。
では、なぜ、「クロスステッチ」なのかというと・・・。
こういった女性の手工場のNGOのケースでは、例えばビーズ細工などでは、作っても売れないものを作っているケースも多いようです。結局、NGOの在庫になってしまってる場合もあるとか。やはり、付加価値の高いものでないと。
それで、今考えているのは、「クロスステッチ」のオーダーメイドなどの、「オンリー・ワン」商品。
日本では、ペットブームや少子化の影響で、ペットやこどもの写真を刺繍にしたい人が増えているそうです。僕の嫁も、その一人ですが。ちなみに、写真は、最近、嫁が取り組んでいる作品のチラシ。
それを、インターネットその他で写真をやり取り(最近は、ほとんどデジカメ、ですものね。)仕上げ方法を相談して、受注。納期を頂いて、その図面をEメールに添付してネパールに。そして、ネパールで生産。日本へ輸送し仕上がりをチェックして、注文者に発送、って感じです。
円高差益のため、日本の数千円という手間賃は、現地にとっては大きなお金です。それが、女性の資金源となり、このシステムの安定につながります。
でも、この刺繍の指導者として、現地に日本人を派遣するのは、かなりの経費がかかりますねえ。またネパールは、王政から民主制に移行しつつあるといっても、まだまだ治安が不安定。行きたいという人は少ないのが現状。
それで、また、僕の「勘ピューター」がカチカチ、ガチャガチャ。
僕の「カンピューター」がはじき出した、解決方法とは・・・・。(つづく)
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