昨日のブログの記事の中で、容器によって味の感じ方は違う、って話がでましたが、今日は赤ワインの美味しい飲み方とワイングラスについて、ちょっぴり語ってみたいと思います。新米ソムリエの独り言と思って聞いてくださいね。
今まで、ワインの美味しいお店やフランス料理店などでワインを飲んで、「美味しい!」って思うと、銘柄を調べておいて後日仕入れることがよくありました。
でも、自宅で飲むと、それほどでもないなあ、って思った経験、ありませんか?
もちろん、楽しい雰囲気で笑いながら、気の合うメンバーと一緒に飲むお酒は美味しいっていうのは、すぐ思いつくことですけど、結構、ワイングラスの違いでもある、ということに気づきました。気づいたきっかけは・・・・。
昔、ソムリエスクールに通っていたことがあり、その時に、目からうろこの授業がありました。
それは、こんな実験でした。
みんなに配られた、3種類のグラスに注がれた赤ワイン。
一つは、リーデルボルドーという、最高級のワイングラス。
次は、普通一般の、赤ワイングラス。
最後は、縦長の湯飲み。
ワインの銘柄は、誰にも教えられてないし、同じワインが注がれているのか、違うワインが注がれているのかもわかりません。
それで、飲み比べてみたら、明らかに味と香りが違うのです。僕は、最初、別のワインが注がれているのだと思いました!みんなも、味と香りがあまりに違うので、別のワインだと思ったようでした。
ところが、湯飲みに注がれたワインを、リーデルボルドーのグラスに移し変えて飲むと、一気に美味しくなったんです。そこで、講師は、同じワインだと種明かし。
その銘柄を今でも覚えていますが、ボルドー・メドック地方の一級シャトー、ムートン・ロートシルトの大衆向けワイン、「ムートン・カデ」。
その大衆ワインが、リーデルボルドーに入れると、こんなに美味しいなんて!
まず、香りが違う事は容易に理解できました。それは、空気がたまる空間が多いほうが、香りがたまりやすいから。これは、すぐわかります。でも、どうして、味までこんなに違うの?!
そこで、講師が種明かし。それは、グラスと口のあたりかたが違うからだ、と。
リーデルボルドーに口をあてると、口が「イー」の形になり、舌がフラットになる。だから、舌の表面全体を赤ワインが通っていき、円やかさや酸味・渋みを舌全体で感じるのだと。
湯飲みに口をあてると、口が「ウー」の形になり、舌の横幅が狭くなる。だから、酸味や渋みが強くなってしまうのだと。
そして、最後に、湯飲みに注がれたワインを、口を横に広げて「イー」の形で飲んでみたら、そしたら、味が変わりました!湯飲みで飲んでも、舌をフラットにすると、ワインが円やかになります。
リーデルボルドーなどの高級グラスって、口のあたりかた、その時の舌の形まで計算されつくしているらしいです。一客1万円ぐらいしますが、でも、同じワインでも、数千円の違いが出るほど美味しくなりますから、高くても安い買い物かも?
結論は、どんなグラスで飲んでも、お口を「イー」の形、横に広げた(笑ったような)形で飲むと、美味しくなります。それは、笑いながら飲むと美味しいという事にも関係するのかもしれませんね。
ご自宅でも試してみてくださいね。美味しい赤ワインの飲み方は、『お口は「イー」』、ですよ。
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