僕らを乗せたコンチネンタルミクロネシア航空は、ヤップ島のヤップ空港に降り立った。まわりは、うっそうと茂る熱帯の木々。
こんな未開の地に、ジェット機が就航するなんて。降り立つと、空港のフェンスにものめずらしそうに人が張り付いている。
よく見ると、男性は、T字帯(ふんどし?スーというらしい)で、女性はトップレス。
僕が行った15年前は、ヤップ島が、ダイバーの間でマンタレイの群れが見れると知られるようになってからまだ間もない、知る人ぞ知る島だった。
ヤップ島は、石のお金をつかう島として有名。はじめ人間ギャートルズの世界。お金持ちの家の前には、大きな石が、でーん、と置いてある。
だれも、盗むことがない。なぜなら、石は一つ一つ形が違うので、盗めばすぐばれる。
ちゃんとお金として使える。だから、石貨銀行といって、銀行もある。でも、銀行を見に行ってみたら、野ざらしで石を置いてあっただけだけどね。
ヤップ島の北にある小さな島には、直径何メートルもあるものすごく大きな石のお金が、神様として祭られているらしい。その島は、島民以外の人は足を踏み入れてはいけない、神聖な場所らしい。
古代からの文化を守り、衣装も昔のまま。踊りと太鼓のリズムも昔のまま。
男は、みんな口の中が赤い。ビンロウという、麻薬作用のあるらしき実を食べ続けている。一口噛んだだけで、世界がぐるぐるまわった。
そんなヤップ島が、僕の生まれて初めてのダイビングスポットだった。
DCジャケットのエアーを抜いて、初めての潜行。水の中に居るのを忘れるぐらいの透明度。なんて美しい世界!地球に生まれたことに感謝、感謝。
色鮮やかな熱帯魚たち。天然色の美しさを実感した。すばらしい!
一本目のダイビングで、いきなりど肝を抜かれた。ダイバーの憧れ、マンタレイこと、オニイトマキエイ。一回のダイビングの間に、6匹の群れ。見飽きるほど出てきた。
マンタレイ、海がめ、サメなどなど、見たかったものが惜しげもなく出てくる、出てくる。なんて贅沢な瞬間。
後、見るとしたら、ナポレオン(メガネモチノウオ)ぐらいだなあ、と思っていたら、よく似た魚の大群が何十匹と現れた。そっくりだったが、ポンペイパラフィッシュという別の魚だった。
45分ぐらいの初ダイビング。みんな、すばらしいダイビングの余韻に浸っていた。
ダイビングからの帰り道。「あと、ナポレオンが見たいね」ってみんなで話しながら、帰りの車の荷台に乗ったところ、何やら見たことのある魚の頭だけがある。この頭は・・・・。ナポレオンだ!
ヤップの人たちにとっては、ダイバーの憧れ、ナポレオンは食料なのだ!現地の人に聞いたら、おいしい魚らしい。
ナポレオンとの最初の出会いは、頭だけだった・・・・。
このヤップ島でのダイビングをきっかけに、しばらくの間、K先生らと一緒に、南の島を渡り歩く夏休みが続くことになる。
今日の写真、「名もないビーチ」
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