曜日ごとに行く病院が違う変則勤務。木曜日は、神戸のH医院で、往診の手伝いをしています。


H先生は、体が動かずに外来に通って来れないおばあちゃん、おじいちゃんの健康管理のために、往診に力を入れています。またさらには、「たたみの上で死にたい」というささやかな願いを叶えられるように、ご本人の意向により、出来る限り入院をしない方向での在宅医療を推進しています。


そのH先生の方向性に共鳴するものを覚えて、木曜日を往診診療の日にしたわけです。また、時間をみつけて、詳しくお話ししますが・・・・。


今日は、僕が2000年4月の勤務形態変更時から、ずっと往診に行っている、一人暮らしの96才のおばあちゃんとねこの話をさせて下さいね。


おばあちゃん(いつもは名前でお呼びするよう心がけていますが、ブログ上ではおばあちゃんと呼ばさせて頂きますね)は、ねこが大好き。往診し始めた当時から、一匹のねこちゃんを飼っていました。


でも、2年前にそのねこが不慮の事故で亡くなってしまって・・・・。「ねこのために生きてるの」っていつも言ってるおばあちゃんは、大層落ち込んで、病気になる程でした。


そこで、ねこ仲間が多い親父にお願いして、ねこを探してもらいました。今度は、2匹の兄弟ねこ。生まれたてのこねこ大冒険で、徳島から移動用のかごに入れて、僕が連れて行きました。


おばあちゃんは大層喜んで、すっかり元気に。本当に大事に育ててくれて、兄弟ねこも本当にしあわせそうです。おばあちゃんも「この子たちのためにも頑張って生きてないと!」って。


ねこの名前は、ミーちゃんと、フクちゃん。ミーちゃんが雄のねこで、フクちゃんは雌のねこです。ミーちゃんはやんちゃで、自由奔放。でもおばあちゃんが大好き。ふくちゃんは、おとなしくて人なつっこい、人の言葉や気持ちがわかる、賢いねこです。


ミーちゃんとフクちゃんが来て、もう2年になりますが、本当にふたりともおばあちゃんになついて、言葉を交わすんですよ!いつも帰ってくると、「ミャー(ただいま)」と言うし、おばあちゃんがミーちゃんに「フクちゃん、探してきて」って言うと、本当に探して帰ってきます。一生懸命、愛情を持って育てると、ねこも言葉がわかるようになるんですね。


おばあちゃんは、今年96才になりましたが、1月に風邪をこじらせて、危ないかなあって思った時期がありました。でもやはり90才まで生きられる人は生命力が強い!回復してきました。その時、寝込んでいたときも、二匹のねこはずっとベッドのそばから離れませんでした


でも、最近少しずつ体力がおちてるなあと思っていたら、先週火曜日に、39度7分の熱を出して、家で倒れてしまい動けなくなってしまいました。でも、一人暮らしだから、誰も気づきません。


すると、ミーちゃんとフクちゃんが、隣の家に来たそうです。そして、ふたりの様子がいつもと違って、大きな声でミャーミャー鳴いたそうです。隣の人も、「いつもと様子が違うなあ」と思って、おばあちゃんを見に行ったら、おばあちゃんが動けなくなっているではありませんか!すぐH先生に連絡が行ったそうで、在宅での点滴で治療を開始しました。


ミーちゃんとフクちゃん、おばあちゃんの病気を知らせに行ったんですね。そのおかげで、点滴治療開始が早かったこともあり(一時は危ないかなあと今度も思いましたが)、H先生と僕が交代で5日間の点滴をしたら、また回復してきました。


昨日往診に行ったら、「先生、ミーちゃんとフクちゃんに助けてもらいましたよー」って嬉しそうに話していました。ほんと、元気になって良かった!


大役を終えて、また、おばあちゃんが良くなったので安心したのか、ベッドですやすやおやすみの、ミーちゃんとフクちゃんでした。


今日の写真、「ミーちゃんとフクちゃん」(白がミーちゃんで、縞がフクちゃんだよ)

おばあちゃんのねこ


右のプロフィールの欄にあるパワープッシュをクリックして推薦頂けると嬉しいなっ!

よろしく、お願いいたしまするm(_ _)m

スクラップブックも見に来てね!http://scrapbook.ameba.jp/brain-int_book/


人気ブログランキング なにとぞご協力を!
読んで頂けたら、ここをクリック ↓お願いしますm(_ _)m

昨日は本日のランキングは?

人気ブログランキング