5.14 今日のカリフォルニア興行 | ボクシング・ジーンのブログ

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5月14日(土)18時00分開始 米国カリフォルニア州スタジオシティ・スポーツマンズロッジ
主催:トップランク(Top Rank), バッシュボクシング (Bash Boxing)
テレビ:USA UniMas



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スポーツマンズロッジ:大きなイベント会場を備えるホテル。ハリウッドの北方、スタジオシティにあり、1880年代から多くの俳優、映画関係者が集う有名スポットだった。ボクシング興行では98年2月に、のちにウイラポン・ナコンルアンプロモーション(WBC)やティム・オースティン(IBF)に挑むアダン・バルガスがメインを務めた。2012年あたりからコンスタントに興行が行われ、このところはトップランクとバッシュボクシングの共催イベントが行われている。




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解説は元世界チャンピオン、イスラエル•バスケス。左から二人め

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小規模の会場のよさは、リングとのこの近さ!

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<ライト級10回戦>
○サウル・ロドリゲス(アメリカ)19勝14KO1分 23歳
[KO7R2’33’’]
●ダウリス・プレスコット(コロンビア)31勝23KO3敗 29歳

ロベルト・ガルシア門下のホープ、ロドリゲスが、ソロ・ボクセオのメインイベントに抜擢されて、ニコラス・ウオータースとWBAタイトルを争った経験をもつプレスコットと対戦。ベテランにじわりとプレスをかけ、思い切りのいいロングのワンツーで顔面を叩きます。2回終盤になるとロドリゲスはワンツーで踏み込んだ後の左アッパーも有効に使い、経験で上回るプレスコットを崩しにかかりました。3回にはプレスコットも打ち合いに応じる中でロドリゲスは左フックから右クロス、左ボディをヒット。クリンチワークをまじえてしのぐコロンビア人にブーイングが起きますが、この手練れのベテランをとらえきるのは難しそう。"キッド・ディナミタ(ダイヤモンドキッド)"のニックネームを持つ童顔のファイターはもその後も攻め気を巧みにかわされて、ラウンドを消化。7回にようやくボディを機に畳みかけてダウンを奪い、再開後も連打で追い込み、右アッパーでダウンを追加。ここでレフェリーが試合を止めました。ロドリゲスは21戦20勝15KO1分。プレスコットは35戦31勝23KO4敗。


<ミドル級8回戦>
○エスキバ・ファルカオ(ブラジル)13勝10KO 左 26歳
[TKO4R1’31’’  ]
●ポール・バレンズエラ・ジュニア(メキシコ)10勝6KO2敗 29歳

オリンピック決勝で村田諒太に敗れているファルカオが登場。左構えの小柄なファイターで、ジワリとプレスをかけていきます。左から右フック、左オーバーハンドでバレンズエラを追い立て、左アッパーで右瞼を切り裂きました。しかしこの2ラウンド終了間際、バレンズエラの右フックでファルカオが一瞬グラリ。次の3回もプレスをかけるファルカオにバレンズエラがストレート連打で応戦。しかしラウンド終了間際、ファルカオがバレンズエラの右にあわせて左ボディブローを痛打。これでメキシカンの体がくの字になり、4回はファルカオが上下打ち分けで攻め上げていきました。そしてこの回、バレンズエラの右目の傷が悪化し、レフェリーが試合をストップ。ファルカオのTKO勝ちとなりました。無敗を守るファルカオは14戦14勝11KO。バレンズエラは10勝6KO3敗。



<NABFヘビー級タイトルマッチ8回戦>
○アンディ・ルイス・ジュニア(メキシコ)26勝17KO 26歳 NABF王者、WBOインター王者 メキシコ・アマ王者 フレディ・ローチ門下
[TKO4R終了]
●レイ・オースティン(アメリカ)29勝18KO6敗4分 45歳元WBCアメリカ王者 2007年にウラジミール・クリチコ(IBF)に挑戦失敗

短躯のルイスが最初に放ったワンツーの右フックでオースティンの巨体が一瞬ゆらり。そんな元世界挑戦経験者を、メキシカンが追います。そして中盤、オースティンの右をかるく食った直後にルイスが放った右カウンターでオースティンがダウン。再開後もルイスがオースティンの右にあわせて左アッパーをヒット。全身がたるたるんしたルイスですが動きは俊敏で、左ジャブで距離をとろうとする45歳のオースティンに思いっきりのワンツー、左フックで迫りました。ルイスのパワーパンチを食い続けるオースティンに3回終了後のインターバルでドクターチェックが入り、4回は試合続行の意思をみせたオースティンですが、4回終了後に右手の故障を理由に棄権。ルイスがTKO防衛を果たしています。ルイスはいまだ無敗の27勝18KO。オースティンは29勝18KO7敗4分。





<スーパーウェルター級6回戦>
○マキシム・ダダシェフ(ロシア)1勝1KO 25歳 オックスナード在住
[KO4R0’34'']
●ラシャド・ボガール(アメリカ)4勝2KO6敗1分 26歳

硬そうな体を左右に振り、じわりとプレスをかけるダダシェフ。左右フックでラフに応戦するボガールに、ダダシェフの的確なワンツー、上下への左フックが決まり出し、試合は序盤からワンサイドに。ロシア人に追われてロープ伝いに下がり続けるボガールは繰り返しロープの外に上半身を出してブーイングを浴びます。そして4回、そんなボガールを見てレフェリーが試合を止めました。ロベルト・ガルシアに師事するダダシェフは、2戦2勝2KO.ボガールは12戦4勝2KO7敗1分。



<ライトフライ級6回戦>
○カルロス・リコナ(アメリカ)6勝2KO 
[判定3-0]60-54×3
●セサール・サスタイタ(メキシコ)3勝2KO2敗 30歳

今日最軽量のファイトは、スタートから両者大きなパンチを振りまくり。その中でリコナの右がカウンターになって、サスタイタをコーナーに詰めてボディ打ち。2回にサスタイタの大振りの右がリコナをとらえ、無敗のファイターの動きが一瞬とまります。リコナはプレスをかけて誘ってはカウンターを打つ戦法でポイントをとり、サスタイタのフルスイングをもらわぬよう慎重な攻めです。4回になるとリコナのワンツー、左アッパーなどがクリーンヒット。しかしメキシカンの闘志は折れず、動きも落ちず、リコナは詰めに入ることができないまま、フルラウンドが終了しました。リコナは7戦7勝2KO。サスタイタは6戦3勝2KO3敗。




<スーパーライト級4回戦>
○アブラハム・ロペス(アメリカ)2勝1KO1敗1分 20歳
[判定3-0 40ー36×3]
●アントニオ・ワッテル(アメリカ)1勝1KO2敗 27歳



<ウェルター級4回戦>
○ブライアン・フローレス(アメリカ)3勝1KO 23歳 身長183cmリーチ191cm
[判定3-0] 40-36×3
●ホセ・メヒア(アメリカ)1勝1KO4敗 33歳 身長170cm

地元カリフォルニア出身同士の試合ですが、あきらかにフローレスが「期待の星」。長いジャブを軸にしてスタートからペースに乗り、的確なワンツー右ストレートをメヒアに叩きつけていきます。右アッパー、右ストレート、矢継ぎ早にパンチを畳みかけるフローレス。ほぼめった打ち状態でしたがその中でヘッドバットが起きてフローレスの左まぶたから出血。少しフローレスのリズムが崩れ、メヒアの右アッパーが入る場面もありました。フローレスも打ち疲れの感がありますが、ポイントは譲らず。最終回には右の額も切ったフローレス、右ストレート、右アッパーで何度もメヒアの顎を跳ね上げながら、倒し切るには至りませんでした。フローレスは4戦4勝1KO.メヒアは6戦1勝1KO5敗。



<ウェルター級6回戦>
〇アーノルド・バルボサ・ジュニア(アメリカ)11勝4KO 24歳 身長175cmリーチ183cm
[
KO2R0'49'']
●ジョン・ナタール(プエルトリコ)15勝11KO7敗 25歳 身長178cmリーチ191cm


<フェザー級10回戦>
トカ・カーン・クラリー(アメリカ)18勝12KO 左 23歳 
[KO4R2’32’’
]
●オルランド・リソ(ニカラグア)19勝11KO6敗 左 31歳