11.24 今日の後楽園ホール | ボクシング・ジーンのブログ

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第543回 ダイナミックグローブ
11月24日(火) 17時45分開始 後楽園ホール
主催:帝拳



<メインイベント 115P契約10回戦>
△五十嵐俊幸(帝拳)WBCスーパーフライ級4位
[負傷判定1-0 5R1’52’’   ]49-47 48-48×2
△ジョナサン・フランシスコ(フィリピン)フィリピンフライ級7位 OPBF11位

身長で大きく上回るサウスポー五十嵐が、ジャブでさぐりを入れ、相手の左大振りをさそって左ストレートを狙います。しかし2回からフィリピン人の強振の前に直線的に下がり、追いうちされる場面が出てきました。五十嵐は強い左ストレートで対応するものの、唇の下と右まぶたをヒッティングでカット。傷を負ってしまいます。3回、攻撃の手を強める五十嵐は、機を見て強いコンビネーション。相手の右打ち終わりに左アッパーから三つ打ち。しかし深追いはせず、そのうちに、相手の左フックに脅かされます。4回、五十嵐は左ボディアッパー、右フックをヒット。しかしすぐに打ち終わりを狙われ、反撃をやりすごすのに忙しくなりました。5回、フランシスコは左アッパーで五十嵐の右目の傷をこすりあげ、さらなる出血を誘います。五十嵐は足がもつれてスリップダウン。フィリピン人はますます勢いづきました。そんな中で激しいバッティングが起き、五十嵐は額の左側から激しく出血。続行不可能の診断が下されました。





<第4試合 122P契約10回戦>
●マーロン・アルシリャ(フィリピン) フィリピンバンタム級13位
[負傷判定0-3 5R0'15'']46-50×3
○岩佐亮佑(セレス)IBFバンタム級6位

6月の世界初挑戦以来の再起戦となる岩佐は、サウスポースタンスから右ジャブで圧力をかけ、長く鋭い左ストレートを狙います。アルシリャの右返しはきちんとかわし、上々の立ち上がり。2回、右ジャブ、右フック、そしてラウンド中盤に左ストレートを上下にヒット。着々と決着に近づいている様子。3回になると岩佐は左のアッパーもヒット。しかしバッティングでアルシリャが額から出血。インターバルで、アルシリャ陣営は傷を見てドクターチェックを望んでいるようですが、レフェリーは医師に見せません。5回の開始直後に起きたバッティングで、右目上にあらたに傷ができ、レフェリーはようやくドクターチェックを要請。試合続行不可能の診断が下りました。「負けて収穫とは言いたくなかったですけれど、見えた景色もありました。次のチャンスで必ず勝ちますので、それまで負けないようにしっかり頑張ります」と話した岩佐は、22戦20勝12KO2敗。アルシリャは11戦8勝1KO3敗。




<第3試合 154P契約8回戦>
○チャーリー太田(八王子中屋)
[KO6R0’53’’   ]
●ステファン・ゲラワ(フィリピン)フィリピンウェルター級2位

元日本・東洋太平洋チャンピオンのチャーリーは、約1年ぶりにリング登場。ジャブでプレスをかけ、左ボディブローから組み立てます。しかし、左フックも右ストレートも、モーションが大きくてスピードがなく、フィリピン人はこれに耐えながらパンチを返します。徐々にチャーリーの右アッパーを交えたコンビネーションが効いてきて、4回にはゲラワの表情に弱気が見えました。そして6回、チャーリーが左右ボディ連打から右ストレートでダウンを奪い、コーナーに座り込んだままのゲラワを見て、カウント中に青コーナーからタオルが投入されました。2連敗から再起した太田は、これで29戦25勝17KO3敗1分。ゲラワは8戦6勝4KO2敗。




<第2試合 60kg契約8回戦>
●山田健太郎(全日本パブリック)
[判定0-3]76-77 74-78×2
○スパイス松下(セレス)日本ライト級11位

ランキング復帰を目指す強打者・山田がスタートから変則派・松下にプレスをかけていきます。が、懐深く、クリンチも巧みな松下になかなかパンチが届きません。2回には松下も右相打ちを狙い出し、山田のパンチをことごとくかわしながら松下が右をコツコツとヒットしていきました。4回、接近戦に持ちこんだ松下は左ショートフックで山田のバランスを奪い、その後もペースをキープ。5回終了間際、コーナーで山田の左フックを浴びた松下はバランスを崩し、6回以降は、クリンチでもみあう時間が長くなりました。身体を預けながらボディを叩く松下。最後まで山田のいいところを出させませんでした。

松下は23戦15勝2KO8敗。山田は16戦8勝6KO7敗1分。



<第1試合 54.0kg契約8回戦>
○高橋竜平(横浜光) 日本バンタム級15位
[TKO5R2’05’’]
●横山一喜(古口)
ランカーとして初めてリングに上がるアウトボクサー高橋が、下がりながらもジャブから右を先行。徐々に圧力を強めてきた横山に、右オーバーハンド一撃をジャストミートさせ、ダウンを奪います。立ち上がったものの足もとがおぼつかない横山。ですが再開後は高橋のワンツー、スイッチしての左ストレートなどを凌ぎ切りました。2回、ボディを狙って出てくる横山を、高橋は足をつかって翻弄。横山の強振をかわしながら、機を見て右、左フックでポイントを稼ぎます。3回、パンチで横山の左まぶたを切った高橋。初回のノックダウンの手ごたえが残っているのか、今日は危険な距離でパンチを交換する時間もあり、攻撃力で優る横山のパンチを食う場面が少しずつ出てきました。4回、横山の左フックが高橋の顔面をヒット。流れは横山に傾きかけているかと思われた5回。プレスを強める横山に、高橋が右ショートを合わせ、横山が腰砕けに。追撃をあびた横山を見て、レフェリーが試合を止めました。

高橋は初めてのKO勝ち。10戦8勝1KO1敗1分です。横山は11戦7勝5KO4敗。