7.17 今日の後楽園ホール | ボクシング・ジーンのブログ

ボクシング・ジーンのブログ

ボクシング専門情報サイト『Boxing-Zine』雑記

DANGAN#134
日本フライ級王座決定戦
7月17日(金) 後楽園ホール 17時45分開始
主催:reason


<メインイベント 日本フライ級王座決定戦10回戦>
○粉川拓也(宮田)同級1位
[判定3-0 ]5回終了:48-47 49-46×2 終了:97-93 98-92×2
●斎藤洋輝(ワタナベ)同級2位

※粉川が空位のタイトルを獲得

元日本フライ級王者、OPBFスーパーフライ級王者の粉川と、これが初めてのタイトルマッチとなる斎藤。その斉藤が大応援団を従え、スタートからジャブを軸としたコンビネーションでしかけていきました。キャリアで大きく上回る粉川は落ち着いて対応。下がりながらっも左ジャブから右ストレートを狙います。斎藤の打ち終わりに連打をまとめるなど、アピールも巧み。2回、プレッシャーをかけ続ける斎藤がワンツーで粉川の膝をゆらし、ラウンド終盤には右アッパーも痛打しました。しかし徐々に、強いパンチを出す斎藤を、粉川の速い手わざが先行しはじめます。4回、粉川の速い右クロス、右アッパーがヒット。斎藤は左瞼から出血し、粉川の有効打によるものと発表されました。5回終了後の採点を聞き、傷もあり、さらにピッチを上げて懸命に攻め続ける斎藤。強いパンチを狙って出ますが、激しいやり取りの中で、被弾する場面が増えていきました。9回、斎藤の傷に2度目のドクターチェックも、続行。バックステップを踏みながら着々とポイントを重ねる粉川に、斎藤はどこまでも食い下がります。最終回、斎藤の右がさく裂し、大逆転のチャンス。しかし粉川はジャブとクリンチ、打ち合いにも応じて凌ぎ切り、返り咲きを果たしました。

 粉川は28戦24勝13KO4敗。斎藤は14戦9勝5KO5敗。




<第8試合 スーパーフェザー級8回戦>
●エドガルド・ガベハン(フィリピン)OPBF3位
[判定0-3]76-75 74-78 73-78 
○江藤伸悟(白井・具志堅スポーツ)日本Sfe級8位 OPBF12位

OPBF東洋太平洋挑戦者決定戦として行われた8回戦ですが、まったく噛み合わぬまま終了を迎えました。短躯のファイターガベハンが荒っぽく前に出て、江藤はなかなかペースに乗れません。頭を下げて突進を繰り返すガベハンに3回、ヘッドバットで減点1が科されました。その回、攻めあぐみながらも江藤が左フックを効かせます。しかしすぐにカラダを預けてくるフィリピン人に対し江藤の攻撃は単発に終わってしまい、パンチが交錯せぬ時間が多くなりました。大きく展開が変わらぬままフルラウンド終了。中差で江藤が勝利を収めています。

 江藤は21戦17勝9KO3敗1分。ジョムトーン・チューワッタナが返上したタイトルを争う岩井大(三迫)と伊藤雅雪(伴流)の勝者に、江藤が挑戦することになります。 ガベハンは65戦27勝9KO32敗6分




<第7試合 54.0kg8回戦>
△勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)
[判定0-1]74-77 76-76×2
△坂本英生(フジタ)日本バンタム級4位

日本ランキングを再上昇中の技巧派ベテラン坂本に、強打の新鋭勅使河原が挑む1戦。スタートから坂本がいつもよりも積極的にワンツー、ボディを打ってペースを握りました。しかし2回、坂本の出端に勅使河原が左フックを合わせ、ダウンを奪います。3回、ダウン分を挽回すべくさらに前に出て手数を増やす坂本。スイッチをしながら時折の強振でアピールするものの疲れが隠せない勅使河原は、坂本のワンツーで顎が上がる場面が増えてきました。最終回も坂本が右ストレート、右アッパーでポイントをとり試合終了。坂本の細かなヒットは十分な支持を得られず、採点はドローと出ました。坂本は20戦16勝5KO1敗3分。勅使河原は12戦9勝4KO1敗2分。




<第6試合 54.5kg8回戦>
●鈴木悠介(八王子中屋)日本スーパーフライ級7位

[判定1-2]77-76 76-77 77-76

○田村亮一(古口)

2度目のランカー挑戦となる田村はこれが再起戦でもあります。初回から積極的に仕掛け、2回には右ストレートをクリーンヒット。鈴木が大きくバランスを崩しました。しかしこれで激闘派サウスポー鈴木のスイッチが入ります。鈴木が左フックから右フックの強振で激しく応戦。しかし3回にも田村が強烈な左フックを効かせ、鈴木をピンチに陥らせました。4回、5回と、やや打ち疲れた田村に、鈴木の左がよく当たり、大いに苦しめます。が、田村も一歩も引かず、激しい接戦を制しまし

た。田村は7戦4勝1KO2敗1分。鈴木は8戦6勝4KO2敗。


<第5試合 ライトフライ級4回戦>
小久保 聡(三迫)●[TKO4R1'06'']○中谷潤人(M.T)

17歳の長身サウスポー、中谷がすばらしい距離感と長い右ジャブを起点にした的確なコンビネーションで、小柄な左ファイター小久保を突き離します。しかし、私立高校の国語教師、小久保は教え子と同世代の相手に向かい、2回、3回と懸命に手を出して迫り、乱戦に巻き込んでいきました。その中で左フックで遠い顔面をとらえる場面もあります。しかし最終回、なおも上体を下げて出てくる小久保に、中谷は鋭いボディブローを突き刺し、小久保を急激に失速させました。中谷の連打の前に防戦一方となった小久保を、レフェリーが救い出しました。中谷は2戦2勝2KO.小久保は10戦1勝6敗3分。



<第4試合 ウェルター級4回戦>
中村駿介(新松戸高橋)○[TKO1R3'01'']●宇和島昭紀夫(RK蒲田)

長身の変則ボクサー中村が宇和島を翻弄します。生真面目にジャブから攻め入る宇和島ですが、初回終了間際、中村の右ストレートにつかまってしまいました。リング中央でキャンバスに落ちた宇和島は立ち上がったものの、レフェリーが試合をストップしました。中村は2戦2勝1KO。34歳の宇和島は、これがデビュー戦でした。



<第3試合 C級トーナメントフェザー級4回戦>
納谷和希(三迫)○[判定3-0]●内川大輔(伴流)

39-37×3

これがデビュー戦の納谷が右ストレート、左アッパーを強振して出ます。内川の打ち終わりを狙って強いパンチを繰り出す納谷ですが、攻めにはやって時折内川の右を被弾しました。納谷がプレスをかけて、内川はジャブを突いて下がりながらカウンター狙い。3回、納谷の右ストレートがクリーンヒット。内川は大崩はしないまでも展開を変えられず。納谷の攻勢は最後まで衰えず、最終回にも右アッパー、相打ちの左フックで打ち勝ちました。内川は5戦2勝1KO2敗1分。





40-37×2 40-36

長身サウスポー、デビュー同士の一戦。より細身の小野は距離を保って待ちのボクシング。懐の深い相手に井坂は攻めあぐみます。後半、ジャブを散らして足を使う小野を追いきれない井坂。時折の左も浅目の入りで、長いジャブから機を見て左ストレートを好打した小野が判定勝ちを収めました。


<第1試合 C級トーナメントスーパーフライ級4回戦>
加藤 諒(元気)●[TKO1R1'52'']○小林隼基(角海老宝石)
スタートから接近戦に。身体を預けてくる加藤に小林は左右ショートを畳みかけ、加藤がバランスを崩したところでレフェリーストップとなりました。新人王トーナメント敗退からの再起戦だった小林は3戦2勝2KO1敗。加藤は3戦1勝2敗

<第2試合 C級トーナメントバンタム級4回戦>
小野力也(E&Jカシアス)○[判定3-0]●井坂彰吾(ワタナベ)